柱松明、例年と同じ7本 宇出津・あばれ祭、32町会がキリコ参加

あばれ祭で柱松明の周りを乱舞するキリコ=昨年7月、能登町の宇出津港いやさか広場

  ●7月5、6日

 7月5、6日に能登町宇出津で営まれる県無形民俗文化財「あばれ祭(まつり)」で、祭りを象徴する柱松明(はしらたいまつ)が例年と同様に7本立てられることになった。能登半島地震の影響でキリコを所有する4町内会が不参加となったものの、残る32町内会がキリコを繰り出し、復興に向けた地元の思いを力強くアピールする。

 28日、町役場で開かれた合同会議で決まった。約150人が出席し、あばれ神輿(みこし)とキリコの巡行を申し合わせた。

 宇出津祭礼委員会の担当者は損壊した道路や広場、電柱の約9割で仮復旧が完了する見通しを報告。仮復旧が難しい一部の道路は通行禁止とし、電線が垂れ下がった10カ所は注意しながら巡行する。

 呼び物の柱松明は5本に減らす予定だったが、例年と同様に宇出津港いやさか広場に5本、梶川の河川敷に2本を立てる。

 キリコの巡行は昼の部が両日とも午後2時、夜の部は5日が午後9時、6日は午後8時半にそれぞれ始まる。あばれ神輿は6日午後9時に酒垂(さかたる)方、同10時に白山方が出発する。両日とも午後6~8時は渋滞を防ぐため一時的に車両の通行止めを解除する。

 地震の影響で臨時駐車場が設けられず、宿泊施設も足りないため、地元住民の参加が中心となる。

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