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●昨年は枠から出せず
入善町特産である入善ジャンボ西瓜(すいか)の角形栽培に挑んでいる入善高農業科の生徒は28日、同校上田農場の畑で育った実を直方体の成型枠に入れた。昨年初めて試み、ほぼ四角に育ったが、型枠から取り出せなかった。今年は改良型の枠での再挑戦で、生徒らは角形に加え、おいしく食べることもできるよう仕上げようと成功を期した。
町の協力を得て農業科が2019年から始めた特産物を試験的に栽培する「NEW農チャレンジ」の一環。角形は昨年、スイカの成長力で型枠が変形、きれいな四角には至らず、枠から外すこともできなかった。
●高見前生産組合長が協力
今年は前生産組合長の高見薫さん(71)が専属で指導に当たっており、型枠は鉄と丈夫なポリカーボネートを組み合わせ、6面全てを取り外せるタイプを特注で用意した。
作業では高見さんの指導を受けながら、2、3年生7人が実を慎重に枠に入れ、ボルトを締めた。大井陽弥(ようや)さん(3年)は「入善自慢の日本一のジャンボ西瓜をきちんとした四角にし、皆さんにも食べてもらえるよう取り組む」と話した。
日々、成長具合を確認し、型枠の中でちょうど四角くなるタイミングに収穫時期となるよう調整を図る。
農場では42玉分栽培しており、このうち改良型特注枠二つに加え、成功率を高めようと高見さんが自作の枠四つを用意し、成長を見守る。
7月下旬には収穫時期を迎える。
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