【陸上】ドルーリー朱瑛里 憧れの田中希実とのレースで収穫…代表OBは〝直接交流〟勧める声

尊敬する田中希実(手前左から2人目)と〝直接対決〟となったドルーリー朱瑛里

陸上の日本選手権2日目(28日、新潟・デンカビッグスワンスタジアム)、女子1500メートル決勝が行われ、ドルーリー朱瑛里(津山高2年)は4分18秒16で7位。「1000メートルの通過までは楽に行けたけど、ラスト300メートルから切り替えることができずに終わってしまった」と悔しさをにじませた。

この日は東京五輪8位入賞の田中希実(ニューバランス)が4分1秒44で5連覇を達成。パリ五輪の参加標準記録(4分2秒50)を突破し、5000メートルに続いて2種目の内定を勝ち取った。女子中長距離界をけん引するエースの走りを間近で目の当たりにしたドルーリーは「速いペースで1人で押していけるところはすごい。本当に尊敬する存在だなと思う」と脱帽した。

高校2年のドルーリーにとって、田中と頂上決戦で同走できたのは大きなプラス。ある日本代表OBは「まだまだ差はあると思うけど、田中選手のように5000メートルでも14分半を切ってくれるような選手が近くにいるのは強み」と指摘した上で「気になることは聞きにいったらいい。田中選手なら絶対に隠しごとなく教えてくれる」とアドバイスを送った。

ドルーリーによると、田中と直接言葉を交わす機会はなかったというが「そういった経験をできたことは自分にとってすごく大きい」と収穫を口にした。直近の目標である全国高校総体(インターハイ)での「高校記録更新」へ、今大会の学びを生かせるか。

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