女将茶屋でおもてなし 黒部・宇奈月温泉のかたかご会

総湯「湯めどころ宇奈月」で女将茶屋の打ち合わせをする女将ら

29日から毎月最終土曜日

 富山県黒部市宇奈月温泉の女将(おかみ)でつくるかたかご会は29日、温泉街にある総湯「湯めどころ宇奈月」で「女将茶屋」を開く。女将が抹茶と菓子を振る舞い、訪れた人をもてなすイベント。能登半島地震の影響で黒部峡谷鉄道がトロッコ電車の全線開通を断念したものの、少しでも温泉街に長く滞在してもらいたいと初めて企画した。

 トロッコ電車は今年、地震による落石被害で終点の欅平(けやきだいら)駅まで運行できず、途中の猫又駅で折り返している。乗車時間は欅平まで行くより往復で1時間ほど短くなる。このため、空いた時間に温泉街で過ごしてもらう企画として「茶屋」を発案した。

 時間は正午~午後2時。湯めどころ宇奈月1階のフリースペースで、抹茶と地元菓子店の商品を500円で提供する。女将8人が交代で来場者に接し、宇奈月の魅力を紹介する。

 今後、毎月最終土曜に開催する。27日は湯めどころ宇奈月で打ち合わせがあり、濱田昌子(よしこ)会長は「地震はあったが、宇奈月は頑張っているということを知ってもらう機会にしたい」と話した。

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