国連安保理が緊急会合 露朝の“軍事的協力”を強く非難

ロシアと北朝鮮が軍事的な協力を急速に深めていることをめぐり、国連の安全保障理事会は28日、緊急会合を開きました。

安保理の緊急会合を要請した日本やアメリカ、韓国などを含む、およそ50か国は会合に先立ち、ロシアと北朝鮮の軍事協力を強く非難し、両国が新たに締結した「包括的戦略パートナーシップ条約」に深い懸念を表明する共同声明を発表しました。

アメリカ・ウッド国連代理大使「北朝鮮からロシアへの弾道ミサイル、軍需品、関連物資の移送は複数の安保理決議に違反している」

一方、ロシアはウクライナへの攻撃に北朝鮮のミサイルを使用したとされていることについて、「全くのデマだ」と激しく反発するなど、非難の応酬となりました。

会合には北朝鮮の国連大使も出席し、ロシアとの関係強化は「平和のため」だと強調しました。

北朝鮮・金星国連大使「北朝鮮とロシアの関係は完全に平和を愛し、防衛的なものであり、第三者を標的にせず、両国の人々の進展と繁栄を促進させるものだ」

これに対し、ウクライナの国連大使は、ロシアと北朝鮮の新たな条約はウクライナに悪影響を及ぼすとして、深い懸念を示しました。

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