悠仁さま「東大合格」の逆風になりかねない宮内庁“3年前の痛恨ミス”…トンボ論文の信頼性に影響も【秋篠宮家の学校選び】

秋篠宮殿下と悠仁さま(代表撮影)

【秋篠宮家の学校選び】#20

「東大への推薦入学を目指す上でトンボ論文が悠仁さまに大きな武器になるのは確かだとしても、宮内庁のミスが足を引っ張るかもしれない」

悠仁さまの大学選びのタイムリミットが迫る中、懸念を口にするのは同庁のOB。昨年11月に国立科学博物館の学術出版物に発表した論文「赤坂御用地のトンボ相」は調査に10年以上かけた力作。「推薦合格には研究の実績が求められるが、そのハードルをはるかに超える出来」(東大理系教授)と評される。ただ、悠仁さまが1人で仕上げたものではなく、3人の共同論文であり、それをどう判断するかの問題は残っている。悠仁さまが筆頭執筆者ながら、3番目に名を連ねる国立科学博物館研究主幹の清拓哉氏はトンボ分野の第一人者だ。

「推薦で東大を目指す生徒からは公平ではないとの声も出ている」と話すのは個別指導塾経営者。推薦枠で難関大を狙う受験者が増え、塾に専門のセクションを設けた。

「強力なブレーンがついている悠仁さまに対し、同じ土俵で競っているのか、疑念を持つ生徒も少なくない」という塾経営者の言葉に前出の宮内庁OBは「トンボに関し、悠仁さまの実力は国内トップクラス」と反論する。悠仁さまを含めた研究グループはこの8月に京都で開かれる世界最高権威の「国際昆虫学会議」でポスター発表することが決まっている。テーマは「皇居のトンボ相」。5人のメンバーで構成され、筆頭は前出の清氏。悠仁さまは2番目に名前が記されている。

「子どもの頃からトンボの研究にいそしんできたのはまぎれもない真実。ケチをつけられるいわれはない。ただ、世間から全面的に信用を得られるかとなると、ひとつだけ心配なことがある」

■文献の引用を明記さえすれば…

この宮内庁OBが恐れるのはコピペ問題が蒸し返されないかということだ。21年3月、悠仁さまの作文が北九州市主催の「子どもノンフィクション文学賞」の佳作に選ばれた。当時、お茶の水女子大付属中学2年の悠仁さまはオンライン表彰式に登場し「たいへんうれしく思います」と語った。ところがその後、この作文から他の文献と酷似した部分が2カ所、見つかったのである。

「提携校進学制度を使って筑波大付属高校に進む際もこの受賞がプラスに働いたとされるだけに見過ごせない問題だったが、あいまいなまま幕引きが図られた」と皇室記者は振り返る。

一方、宮内庁OBは同庁の責任に言及。「引用を明記すれば問題なかったが、悠仁さまはルールをご存じなかった。将来の天皇を傷つけないようにフォローするのは宮内庁の役目。チェックツールを使えば簡単に防げた」と話す。

コピペ問題に再びスポットが当たるようなことになれば、トンボ論文の信頼性にまで影響を及ぼす可能性がある。「実力が十分備わっていても、東大や筑波大への推薦入学のシナリオが崩れかねない」(皇室記者)との声も。秋篠宮家の苦難はまだ続きそうである。

(田中幾太郎/ジャーナリスト)

© 株式会社日刊現代