夏の甲子園を懸けた県大会直後に先輩から声がかかり…73歳の野球小僧、全国の「功労者」に 「昔も今も勝ちへのこだわりがすごい」と友人

 連盟役員として軟式野球界の発展に貢献したとして、全日本軟式野球連盟が表彰する「功労者」に県野球連盟副会長で同連盟北部支部長の古堅剛さん(73)=沖縄県名護市=が選ばれた。

 2023年度は全国で15人が選ばれ、県内からは古堅さんだけだった。

 22日には古堅さんがGM(ゼネラル・マネジャー)を務める名護ベースボールクラブ(名護BBC)のメンバーらによる祝賀会が名護市内で開かれた。

 あいさつで古堅さんは、軟式野球との関わりや結成50年余になる名護BBCの戦績を振り返りながら「ここまで頑張れたのも皆さんのおかげ。今後も軟式野球界や名護BBCに貢献していきたい」と話した。

 古堅さんが選手だった頃からの友人という宮城米三さん(71)=名護市=は「古堅さんは永遠の野球小僧。昔も今も勝ちにこだわっているところがすごい」と話した。

 人生の大半を軟式野球と共に歩いてきた古堅さん。「名護高校3年で夏の甲子園を懸けた県大会が終わってすぐ、先輩から声がかかった。それが運の尽き」と笑いながら、「支えがあったから頑張れた」と妻のみさをさん(72)に感謝した。

 全日本軟式野球連盟によると沖縄県からの功労者表彰は古堅さんで10人目。表彰式は今年2月に東京ドームホテルで行われた。

(北部支社・崎浜秀也)

花束を手に笑みを浮かべる古堅剛さん(手前右から2人目)と妻のみさをさん(右端)=22日、名護市・ねぼけ庵

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