「風の奏の君へ」ロケ地マップ みまさかFC作成、茶畑や大原宿

映画「風の奏の君へ」のロケ地マップ

 美作地域を舞台にした映画「風の奏(かなで)の君へ」の公開に合わせ、美作市での撮影を誘致、支援したみまさかフィルム・コミッション(FC)は、劇中に登場する市内のスポットをまとめたロケ地マップを作った。天空の茶畑や町並み保存地区・旧因幡街道大原宿などを紹介し、ゆかりの地を巡る「聖地巡礼」を後押しする。

 映画は松下奈緒さん演じる主人公のピアニストと山村隆太さん、杉野遥亮さん演じる茶葉屋の兄弟との恋物語を描く。山外野と原にまたがる標高約300メートルの天空の茶畑は鮮やかな緑が広がっていて作品のメインビジュアルにもなり、松下さんが「特に印象深い場所」と挙げた。江戸後期から大正期にかけての趣が残る古町の大原宿には、兄弟の茶葉屋として使われた店などのスポットが集中する。

 A4判6ページのマップでは、岡山県内を代表する茶どころ海田地区の製茶工場、重要な出会いのシーンが撮影された林野高そばの泰平橋、階段状に水田が連なる上山棚田を含めて12カ所を写真付きで掲載。出演者、市出身の大谷健太郎監督によるメッセージ、温泉やグルメ、レジャーが楽しめる観光スポットも載せている。1万部を用意し、ロケ地や市内の観光・宿泊施設、市役所などで配布中。

 みまさかFCは「映画の美しい風景が美作市にあることを知ってほしい。ぜひ足を運んで観光と一緒に堪能してもらいたい」としている。ロケ地の一部は休業などで入れない期間もある。問い合わせはFC事務局の市観光政策課(0868―72―6693)。

  

 映画「風の奏の君へ」はイオンシネマ岡山で7月4日まで上映予定。

美作文化センターで7月に上映会

 みまさかフィルム・コミッションなどは、映画「風の奏の君へ」の上映会を7月13~15、20、21日に美作市湯郷の美作文化センターで開く。

 市内や近隣に映画館がないことから企画。期間中は毎日、大谷健太郎監督が舞台あいさつに立ち、映画パンフレット購入者にはサインにも応じる。

 各日午前10時~正午、午後2時~4時の2回上映。各回300人まで。全席自由で一般1800円、大学生1500円、高校生以下千円。未就学児無料。

 オンラインでチケットの購入、予約が可能。市ホームページで詳細を紹介しており、市観光政策課で電話予約も受け付ける。

映画のメインビジュアルにもなった天空の茶畑

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