ホテルコメント横浜関内のスタッフが人命救助で中消防署から感謝状 早期の発見と適切な処置が功を奏す 横浜市中区・横浜市西区・横浜市南区

田邊署長(中央)と感謝状を授与された島さん(左)、澤田さん

ホテルコメント横浜関内=中区不老町=の従業員の島弘幸さんと澤田麗奈さんが人命救助を行ったとして、6月21日、中消防署(田邊栄久署長)から感謝状を授与された。

消防署によると、5月6日の午後10時25分ごろ、同ホテルの大浴場で倒れている40代男性を利用客が発見。意識がなく呼吸停止状態だったため、フロント業務を行っていた澤田さんが119番通報を行った。同時に島さんが現場に駆けつけ、電話で指令管制員の指示を受けながら心臓マッサージとAEDを使用し、一次救命処置を行った。救命の連鎖により、医療機関の到着前に男性の自己心拍が再開した。

澤田さんは「焦りはあったが、いち早く救急隊の方に来てもらえることを考え、ホテルの住所など落ち着いて伝えることができた」、澤田さんは「このような事態が起きた時、どう対応するかを他のスタッフにも共有したい」と話した。

同ホテルは今年4月に開業した。篠塚剛総支配人は「傷病者の方の意識が戻ったと聞き心からホッとした。今回のような事案だけでなく、火災など有事の時に慌てず誰もが対応できるようにしていきたい」と話した。

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