【陸上日本選手権】2日目は2人が内定 400mH豊田兼は47秒台で日本歴代3位、田中希実は1500mで東京五輪以降の最速タイム

【動画】慶応大4年豊田兼が圧倒レース披露|第103回関東インカレ陸上 男子1部400m決勝

◇第108回日本陸上競技選手権大会(28日、新潟・デンカビッグスワンスタジアム)

大会2日目を終えて2人の選手がパリ五輪内定をつかみました。

■二刀流ハードラーが1つめの内定を獲得

男子400メートルハードルでは、豊田兼選手(慶應大4年)が47秒99の大会記録で優勝。すでにパリ五輪参加標準記録(48秒70)を突破していた中で、日本歴代3位の好記録をマーク。為末大さん(47秒89)、成迫健児さん(47秒93)に次ぐ、日本人3人目の47秒台となりました。大会3日目からは110メートルハードルで2つめの内定を狙います。

▽豊田選手コメント

「素直にうれしい。目標にしていたタイムが48秒前半だったので、まさか47秒台に入るとは思っていなくて、パリ五輪を勝ち取ることができてよかったと思います。パリで戦うためには前半から出すレースをしないといけない。そういった意味で前半からいきました。足の状態次第ですけれど、あすトッパー(110メートルハードル)に挑みたいです」

■田中希実が強さ見せつけ5連覇「しっかり体現できるレースになった」

女子1500メートルでは、田中希実選手(New Balance)が4分1秒44のタイムで大会5連覇を達成。パリ五輪の切符をつかみました。3年前の東京五輪で日本記録(3分59秒19)をマーク。今回の優勝タイムは、東京五輪以降で最速タイムとなり、2大会連続の五輪へ向けて調子を上げています。

また大会3日目となる29日は、800メート予選とすでに五輪出場が決まっている5000メートルに出場。最終4日目には800メートルの決勝と4日間で最大5レースを走ります。

▽田中選手コメント

「優勝を意識していたんですが、今日はそこにタイムも意識して、しっかり体現できるレースになった。少し終盤きつくて思ったより余裕は持てなかったが、ラスト粘りきったからこそタイムが出たと思うので、本当にこれからにつながるレースだった。今の段階だと全体的なスピードに自信がないので、自信を付けられるような800メートルにしたい。そのスピードを1500メートルに生かすような5000メートルというのをしたい」

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