「蔵のある街」出演者審査始まる 倉敷舞台の映画、30日まで

「蔵のある街」の出演者オーディションに臨む応募者ら

 2025年7月の公開を目指し、倉敷市で製作される映画「蔵のある街」の出演者オーディションが28日、市内で始まった。主人公の男子高校生の幼少期や地元住民などの役が対象。30日まで3日間の日程で、岡山県内外の260人が臨む。

 オーディションは倉敷教会(同市鶴形)であり、初日は書類審査を通過した5歳~80代の応募者のうち、101人が参加。出演にかける意気込みをアピールした後、映画のワンシーンのせりふを読み、監督・脚本を担当する市出身の映画監督平松恵美子さん(57)らが審査した。

 結果は7月5日に公式ホームページで発表する。出演者は十数人の予定で、選ばれた人は同22日~8月11日に市内で行われる撮影に参加する。平松さんは「大事な役どころが多く、しっかり適役を見極めたい」と話した。

 映画は、ヤングケアラーの友達を勇気づけるため、美観地区の鶴形山から花火を打ち上げようと奔走する高校生たちの姿を描く。俳優のMEGUMIさん、前野朋哉さん、フィギュアスケートの元世界王者・高橋大輔さんらの出演が決まっている。

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