シャオ・ジャンの「陳情令」は日本でどれほど人気なのか

中国メディアの観察者網によると、25日に行われた第29回上海テレビフェスティバルのイベントで業界関係者らが国際市場における中国ドラマの影響力などについて議論した。

記事は、「制作レベルが向上し、ドラマの時間が短くなり、新規配信のスピードが早くなったことなどが中国ドラマの海外進出をさらに加速させている。『慶余年2』はDisney+(ディズニープラス)で過去最高の人気を誇る中国ドラマになっている」と伝えた。

記事によると、同作の制作会社・新麗メディアの王喬(ワン・チアオ)副社長はここ数年、さまざまな形で海外進出を図ってきたとし、「慶余年2」では国境を越えたプラットフォームを活用することでDisney+を通じて海外の視聴者が中国の視聴者と同時期に見ることができるようにしたと説明した。

一方で、完全な同時配信を行うためには技術、著作権、プロモーションなどの面でまだ課題があるとも指摘されている。海外事業について出席者からは「いかに多くのチャンネルを提供できるかがポイント」「国内の宣伝材料を海外市場にも流用するなど事前の需要喚起も必要」などの意見が出たという。

「陳情令」

また、フォーカスピクチャーズの仲偉江(ジョン・ウェイジアン)社長は、「ドラマだけでなく俳優も海外に進出すべき。韓国の芸能人は日本のバラエティー番組に出演したり、日本でファンミーティングを行ったりしている。中国の俳優は日本でイベントを行うことが少なく、ドラマ放送後に後が続かないことで、中国ドラマの進出にも影響が出ている」との見方を示した。

仲社長はさらに、「ファン効果を見る必要がある。シャオ・ジャン(肖戦)の『陳情令』は日本で非常に非常に人気だ」とし、同作以降、「春を待ちわびて~The sea in the dream~(原題:夢中的那片海)」や「男たちの勲章(原題:王牌部隊)」といった作品が日本側に購入されたことを紹介した。

中国のSNS・微博(ウェイボー)では28日、仲社長の発言と関連し、「シャオ・ジャンの陳情令は日本でどれほど人気なのか」がトレンド入り。ファンからは「『陳情令』はシャオ・ジャンが飛躍した作品だ」「実力派俳優のシャオ・ジャンの作品はどれも素晴らしい。海外に輸出されるのも不思議じゃない」「シャオ・ジャンはその独特な魅力と優秀な演技で国際市場をも征服!」などの声が上がっている。(翻訳・編集/北田)

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