農家が教える 材料3つでできる、夏の炊き込みごはんに14.9万“いいね” おいしく作るコツとは

旨味たっぷりのトウモロコシ(写真はイメージ)【写真:写真AC】

旬のトウモロコシの旨味をダイレクトに味わえるレシピが、X(ツイッター)で大きな話題になっています。材料はトウモロコシ、米、塩の3つだけ。プリッとしたトウモロコシがたっぷり入った夏の炊き込みごはんは、見た目もとても贅沢です。話題の投稿をした、神奈川県三浦半島にある農業法人岩崎ファーム(@iwasakifarm)の担当者さんに詳しい話を伺いました。

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「ごはんが見えない…下にあるんですね」

炊き込みごはんというと、さまざまな具材をカットしたり、だしを取ったりと、手間がかかるイメージがあります。しかし、岩崎ファームが紹介したのは、具材と調味料がそれぞれ1つずつという超シンプルなレシピ。

ポイントは、トウモロコシの芯。実をそいだ芯を一緒に炊き込むことで、おいしいだしが出ます。

○トウモロコシの炊き込みごはん

【材料】
米 3合
トウモロコシ 3本
塩 小さじ1

【作り方】
1. トウモロコシは生のまま縦に置き、芯から実を包丁でそぎ落とす
2. 米をといで1時間ほど浸水し、既定の量より少なめに水を加える(トウモロコシから水分が出るため)
3. 炊く直前に塩、トウモロコシの実、芯を入れて炊飯する

素材の味を楽しむに、味つけはシンプルに塩のみでいいですが、「バターや粗挽きコショウをかけてもおいしいですよ」とのこと。

炊飯前と炊き上がりの写真を添えた投稿は話題になり、14.9万件もの“いいね”が集まりました。リプライ(返信)には、「ごはんが見えない……。下にあるんですね」「芯を入れるのと入れないのじゃ甘さが違いますよね」「毎年、近所の農家さんからいただくのに、今年初めてやってみました。超絶おいしくて、意識失いました!」「いいこと聞きました」「今夜の夕飯は決まった」「これは試してみたい」などの声が寄せられています。

完熟のサインは…皮の緑色が濃く、先端のヒゲが褐色や黒褐色

今回の炊き込みごはんに使用したのは、「甘々娘」という生でもおいしく食べられる、岩崎ファームが育てた希少な品種。自然な甘みが絶品ですが、今回の炊き込みごはんは、一般的に出回っている品種であればどれでもおいしくできるといいます。

担当者さんによると、おいしいトウモロコシ選びのポイントは、皮とヒゲの色。

「皮つきの場合、皮の緑色が濃く、先端にあるヒゲが褐色や黒褐色になっていると完熟しているサインです」

トウモロコシは、鮮度を保つためにも皮つきのものを選び「そのまま冷蔵庫で保存するのがおすすめ」だそう。

岩崎ファームは、春の七草をはじめ、サツマイモや枝豆、トウモロコシ、ブルーベリーなどの生産・販売を行っています。ブランド枝豆「はねっ娘枝豆」と「春の七草」はかながわブランド野菜にも登録されており、2024年6月、三浦市内にオープンした観光農園直売所で購入することができますよ。

夏野菜がおいしい季節。いろいろな方法で楽しみたいですね。

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