低気圧や前線に向かって暖かく湿った空気が流れ込み、大気の状態が不安定となった影響で、長崎県内は27日夜から28日にかけて激しい雨に見舞われた。27日、線状降水帯が発生する可能性があるとの予報が出されていたが、長崎地方気象台によると、県内では発生しなかった。
同気象台によると、26日午後3時の降り始めから28日午前11時までの総雨量（速報値）は雲仙岳232.5ミリ、島原169ミリ、長崎市脇岬130.5ミリなど。
県警などによると、27日午後9時半ごろ、長崎市西北町で民家ののり面が高さ5メートル、幅2メートル、奥行き2メートルにわたって崩壊。けが人はいなかった。オリエンタルエアブリッジ（ORC）は28日、長崎と離島を結ぶ計4便を欠航した。
同気象台はこれまでの降雨で地盤が緩んでいる可能性があるとして、土砂災害に注意を呼びかけている。
