造林の予算確保を 森林議連が三重県知事に提言

【一見知事(手前)に提言書を手渡す議連の役員ら=県庁で】

 三重県内の造林に対する補助金が他県に比べて少額だとして、県議らでつくる「森林・林業・林産業活性化促進議連」(24人)は28日、補助金の増額などを県に提言した。

 提言は、県内での造林に対する補助の金額が都道府県で34位にとどまっていると指摘。森林の適正な管理や林業の活性化に向け、造林への補助金を十分に確保するよう求めた。

 花粉が少なく成長の早い苗木の生産拡大や、業務の効率化に対する支援も要請。森林環境譲与税を活用した森林整備の本格化が見込まれるとし、新規就業者を確保するための対策も求めた。

 この日、議連の役員らが県庁を訪れ、一見勝之知事に提言書を提出。会長を務める西場信行議員(自民党、11期、多気郡選出)は「県内の造林は厳しい状況だと認識してほしい」と述べた。

 一見知事は「コメや茶と違って造林は一世代で終わらないため、計画的に進めることが大事。農林水産省に予算を要望していく。民間の力を借りることも含めて議論したい」などと返答した。

© 株式会社伊勢新聞社