主力に故障者続出のフィリーズ サンチェスが3安打完封で6勝目

【マーリンズ0-2フィリーズ】@シチズンズバンク・パーク

日本時間6月29日、ブライス・ハーパーとカイル・シュワーバーが故障者リスト入りしてしまったフィリーズは本拠地シチズンズバンク・パークでのマーリンズ4連戦の2戦目を迎え、2対0で完封勝利。先日、契約を延長したばかりの左腕クリストファー・サンチェスが3安打完封の好投でチームを勝利に導いた。メジャー初完投を完封で飾ったサンチェスは6勝目(3敗)をマーク。マーリンズ先発のカイル・タイラーは5回途中4安打1失点と力投したが、打線の援護がなくメジャー初黒星を喫した。

2回裏無死2塁の先制機で無得点に終わったフィリーズ打線は、4回裏にも一死1・3塁のチャンスを迎えたが、ニック・カステヤノスとコディ・クレメンスが凡退して無得点。しかし、5回裏に連打で無死1・3塁とし、ヨハン・ロハスは空振り三振に倒れたものの、ブライソン・ストットの内野ゴロの間にようやく1点を先制した。先発サンチェスの快投が続くなか、8回裏には先頭のロハスの二塁打などで無死3塁のチャンスを作り、ストットの犠牲フライで貴重な追加点。サンチェスは101球で9イニングを投げ抜き、惜しくも「マダックス」は逃したが、3安打完封を達成した。

フィリーズは日本時間6月12日に正捕手J・T・リアルミュート(右ひざ手術)で故障者リスト入り。同18日に正遊撃手トレイ・ターナーが故障者リストから戻ってきたものの、今度はハーパーが左ハムストリング、シュワーバーが左股関節を痛めて故障者リスト入りしてしまった。正捕手に加えて1番打者と3番打者を欠く非常事態となり、得点力の大幅な低下は避けられない。今後しばらくのあいだは今日の試合のように、メジャー1位の防御率を誇る投手力を軸に戦っていくことになるだろう。

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