エアコンとサーキュレーターの“二刀流”で 最大17%節電も 設定温度下げずに快適に過ごすには ちょっとしたコツで大きな効果 梅雨のジメジメ・猛暑&電気代値上げの夏に

日差しが出れば30℃を超える暑さ、雨が降ってもジメジメ蒸し暑い日が続いています。すでにエアコンが活躍する機会も多くなっていると思いますが、さらに今年も梅雨明け後には「猛暑」が予想されています。

家の家電で一番電気代かかるエアコン ちょっとしたコツで節電に

中国電力が公表している標準的な家庭をモデルとした2024年7月の電気料金は8346円。これは去年7月の7277円と比べると、1000円以上も高くなっています。電気代の値上がりが続く中、少しでも電気代を抑えたいところです。

資源エネルギー庁が公表しているまとめでは、家電製品別の電力消費量はエアコンが全体の3割以上を占めて一番となっています。

そんなエアコンの電気代を抑えるのに効果的なのが「サーキュレーター」です。すでに使っているという人も多いかもしれませんが正しい置き方をしていますか?この置き方次第でエアコンの冷房効率が大きく変わってくるといいます。

では問題です。冷房時のサーキュレーターの効果的な置き方は、次のA、Bのうちどちらでしょうか。

A:エアコンに背を向けておく B:エアコンに向け対角線上に置く

置き方だけで約17%も節電に 設定温度高くても快適に

正解は「A:エアコンに背を向けておく」です。
冷たい空気の方が重いので下におりますが、エアコンに背を向けてサーキュレーターを置くことで、床にたまった冷気が循環して、部屋全体が涼しくなりやすいといいます。

この「エアコン」と「サーキュレーター」を組み合わせて使うと、なんと最大で約17%も節電ができるといいます。体感温度も、サーキュレーターを使うと大きく変わってきます。

体感温度を調べた実験では、「エアコンのみ(設定温度26℃)」よりも、「エアコン(設定温度28℃)+サーキュレーター」の方が、サーモグラフィーで人の表面温度を測った時に、温度が高い赤い部分が減っているのがわかります。エアコンの設定温度が2℃高くてもサーキュレーターを併用すれば体感は涼しく感じていることになります。

家庭の家電電力消費量で3位にランクインしていた「照明」ですが、白熱電球や蛍光灯をLED電球に変更すれば省エネ効果は大きくなります。

省エネ効果
白熱電球 → LED電球 約86% 蛍光灯 → LED電球 約50%

LED電球自体は割高ですが、使い続けて長い目で見たときにかなりの省エネ効果につながります。

広島県では先週からLED照明器具購入応援キャンペーン第2弾も始まっていて、対象のLED照明器具を購入して申請すると、購入金額の最大半額をキャッシュレスポイントでもらえるというようなことも行われています。

梅雨のジメジメの蒸し暑さ、そして梅雨明け後は「猛暑」も予想されています。無理のない範囲で節電節約して、この暑い夏を乗り切りましょう。

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