杏さん「すごい意外」 フランスで流行中の日本食をリポート 「日本の味で親しまれている」ものとは

「パリのおにぎり屋さん」事情をレポートした杏さん(画像はスクリーンショット)

日本が誇るファストフードのおにぎりは、欧米を中心にブームになっています。スーパーマーケットで寿司と並んで売られていたり、専門店がいくつもオープンしたりと人気沸騰中です。フランスを拠点に生活している俳優の杏さんは、自身のYouTubeチャンネルで「パリで人気のおにぎり屋さんを紹介」。いったい、どんなおにぎりがあるのでしょうか。

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フランス人店主と新潟米で会話が弾む杏さん

3人の子どもたちとともに、2022年8月にフランス・パリへ移住した杏さん。「日本のみなさんにパリの何が知りたいのかお聞きしたとき、パリのおにぎり屋さんが気になるというご意見をいただきまして」と、今回のテーマを選んだ背景を説明します。

現在、パリではおにぎりがブーム。お弁当が“BENTO”で通じるように、“ONIGIRI”も日本語のまま定着しているそう。そこで、フランス人が営む現地のおにぎり屋さんと、日本のチェーン店が進出したパリのお店を回りリポートすることにしました。

先に訪れたのは、店主のフランス人・ジルさんが、日本で2年間暮らしていたことがきっかけでオープンしたという「O-Kome(おこめ)」です。5種類のおにぎりが販売され、一番人気は照り焼きチキン。ジルさんのおすすめは、オリジナルおにぎり「TAMAGO」です。

ジルさんが「おにぎりはフランス人にとって、とても新しいものでした」というように、ここ数年で知られるようになったそう。また、同店のこだわりは新潟産のコシヒカリを使用していることでした。すると、杏さんは「私の父は新潟出身で、私はコシヒカリとか新潟のお米を食べて育ちました」と説明。「なるほど! 素晴らしいですね」と話が弾みます。

その後、厨房を見学し、家で試食するため5種類のおにぎりを1つずつ買った杏さん。店の人たちとの会話を振り返り、「おにぎりの形をぴったり、角をそろえて並べるっていうのはフランスの美しいものを愛でるセンスなのかなっていうふうに感じました。フランス発だけど、お米は全部新潟のコシヒカリだそうです。楽しみ~」と、期待を膨らませました。

日本からパリに出店 「撮影現場にもよく入るごはんなので、すっごいなじみが…」

続いて足を運んだのは、杏さんが「撮影現場にもよく入るごはんなので、すっごいなじみがあります」という日本のおにぎり専門店「おむすび権兵衛」です。2017年にパリに進出。現在は2号店も出店している人気で、店の前には行列ができていました。

「一番人気はやっぱりサーモン(シャケ)で、二番目がスパイシーチキン」と店員さんから聞き、並んでいる間に気になった疑問をぶつけた杏さん。「高菜とか昆布ってフランスの人、好きなのかな?」と聞くと、「食べたらリピートするように……。とくに昆布は、ヴィーガンの方が多いのですごい買われますね」と教えてくれました。

杏さんは「おむすび権兵衛」で、「トマトオリーブ」をはじめ、「ゆかり」「スパイシーチキン」「スパイシーツナ」「チキンマヨ」「ばくだん」という6個のおにぎりと、カボチャのコロッケを購入しました。

「日本の味で親しまれているんだな」

帰宅した杏さんはさっそく、試食をスタートします。それぞれの味わいを食レポし、どれもおいしく食べると「フランスになじみのある食材をあえてそこまで使ってないというのが、すごい意外だなって思いました」と語ります。

「フランス風おにぎりっていったら、ハムとかソーセージとか、チーズとかバターとかっていう発想にすぐなっちゃうけど、そうじゃないっていう。だから本当に日本食がそのまま、日本の味で親しまれているんだなって思いました」と、本格派のおにぎりがフランスに受け入れられていることを実感したようです。

動画のコメント欄には、「まさかフランスのおにぎり屋さんを見られるなんて感動です!」「おにぎりがフランスですごく浸透して、人気があるのがとてもうれしいです」「パリジャンをうならせる日本の魅力を発信してくれる杏さんに感謝感激」「新潟のお米使ってくれているのは日本人としてうれしいですね!」などの声が寄せられています。

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