じつは楽しいときに使うもの!難読漢字「法被」はなんて読む?

日常生活で使う機会はほとんどないけれども、知っているとちょっと自慢できる難読漢字。漢検準一級を有するサンキュ!STYLEライターのdanngoさんがチョイスした、難読漢字をご紹介します。

知っていると自慢できる!?難読漢字クイズ

こんにちは、サンキュ!STYLEライターのdanngoです。漢検準一級を持つ私、テレビの難読漢字クイズではいつも夫に答えを教えています。

「法律」の「法」に「被害」の「被」で「法被」。

「法」は「ホウ」のほか、「のり」という読みもできますし、「法度」と書くときは「ハッ」と発音されます。

「被」は訓読みでは「被る(かぶる・こうむる)」、音読みで「ヒ」となりますね。

この漢字の組み合わせから考えると、なんとなくかたくるしいようなおもくるしいような雰囲気を感じてしまいますね。

でも実際は、法律などとは無関係。むしろ、楽しいときに使うものだと考えたほうがいいですよ。

さて、なんと読むかわかりましたか?

正解を知りたい方は、もう少しスクロールしてみてくださいね。














正解は……

正解は「はっぴ」でした!

お祭りのときに着るイメージのはっぴ。上着として着られるようになったのは、江戸時代からです。

最初は武士が着るもので、家紋を染め抜いて着たとされています。時代がくだるにつれ庶民の間でも着られるようになりました。

職人や使用人が着用し、氏名や屋号を染め抜いたものもあったそうです。同じデザインのものを着て、仲間意識を高める効果をねらったのでしょうね。

お祭りのときに着るのも、一体感を出すための演出だと考えることができるでしょう。

「はっぴ」という呼び名は「半臂(はんぴ)」という言葉が変化したもの。「法被」の字は当て字と考えられています。「半被」と書くこともできますよ。

ちなみに「法被」には禅宗の高僧の椅子にかける布、という意味もあります。こちらの意味だと、漢字のイメージがしっくりきますね。

というわけで、難読漢字クイズでした。ぜひご家族やお友達に「知ってる?」と聞いて自慢してみてくださいね。

◆記事を書いたのは・・・danngo
国語科教員免許と漢検準一級を持つ、アラフォーの専業主婦。二児の母で、子育て関連の記事を書くのが得意です。本を読むのが大好きですが、一度読み始めると家事がおろそかになってしまうのが悩み。子どもの遊び相手をすると本気になりすぎて怒られ、家事は手抜きになる一方です。甘いもの、日本の古いものをこよなく愛しています。

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