ジョコビッチが右ヒザ負傷後、初めてエキジビに参戦! メドベージェフに快勝し「痛みがなくて本当に良かった」<SMASH>

先のテニス四大大会「全仏オープン」(フランス・パリ/クレー)で右ヒザを痛めて準々決勝を棄権し、手術を経てリハビリに励んでいたノバク・ジョコビッチ(セルビア/世界ランク2位)。開幕が迫る今季3つ目の四大大会「ウインブルドン」(7月1日~14日/イギリス・ロンドン/芝)に間に合うか危ぶまれていたが、現地6月28日にエキジビションマッチに出場し、元気な姿を見せた。複数の海外メディアが伝えている。

ジョコビッチはロンドンのハーリンガム・クラブで開催された「ジョルジオ・アルマーニ・テニス・クラシック」に参戦し、世界5位のダニール・メドベージェフ(ロシア)と対戦。正真正銘のトップ選手相手に6-3、6-4のストレートで快勝し、故障後初めての試合で順調な回復ぶりを示した。

試合結果もさることながら、特にファンや関係者を喜ばせたのが「痛みはない」とジョコビッチ本人が語ったことだ。右ヒザにサポーターをして試合に臨んだが「今日は本当に、本当に楽しかったと断言できる」とコメント。

「痛みのないテニスこそが、最高のテニスだと言える。痛みがなくて本当に良かった。世界最高の選手の1人を相手に、素晴らしいテストとなったことは明らかだ」
ジョコビッチのケガは右ヒザ内側半月板損傷で、全仏棄権後にパリですぐさま手術を受けた。それからわずか3週間。「練習では何セットかプレーしたけど、本当に自分自身の力を試したかった。テストは大成功だったから、すごくうれしいよ。手術後の3週間は、リハビリのために多くの時間を費やしたんだ」

ひとまずはヒザの不安が解消し、スタートラインに立てそうな見通しとなったジョコビッチ。過去7度、聖地でタイトルを手にしている37歳のレジェンドは、フェデラーの持つ8度の最多記録に挑むことになる。

ウインブルドンのドローはすでに発表されており、ジョコビッチは第2シードとして出場。1回戦では予選勝者で世界123位のビート・コプシワ(チェコ)と初対戦する。試合は大会2日目の火曜日に行なわれる予定だ。

構成●スマッシュ編集部

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