嫁姑の距離感は難しいもの。筆者の知人Aさんは、息子が結婚し素敵なお嫁さんがやってきてくれたと感じていました。しかし、とてもいいお嫁さんなのに、Aさんはモヤモヤした気持ちを抱えてしまうそう。Aさんのモヤモヤの理由とは一体何なのでしょうか? Aさんから聞いた話をご紹介します。
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嬉しい! 息子の結婚
Aさんは50代の主婦。大切に育てた一人息子が結婚することになり、大喜びしていました。挨拶に来てくれたお嬢さんはとても感じが良く、この人となら息子も幸せになれるだろうと思えるような素敵な人です。
とんとん拍子に結婚話は進み、結婚式を終え息子が家を出て新生活を始めたとき、Aさんはこれで長い子育てが完全に終了したのを感じていました。もうAさんにできるのは遠くから息子夫婦の幸せを願うだけだと思っていたのです。
姑に気を使ってくれるいい嫁
Aさんが感じた通り、お嫁さんのCちゃんはとてもいいお嬢さんでした。最近の若い子なら姑となんてなるべく関わりたくないと考えてもよさそうなのに、姑であるAさんに気を使って頻繁に顔を見せてくれます。
必ず手土産を持ってきてくれ、家でも率先して手伝いをやってくれるCちゃん。AさんはCちゃんの言動を見る度に、「本当にいいお嬢さんだわ」と感心してしまいます。
夫もCちゃんにはデレデレで「本当の娘ができたみたい」と、Cちゃんの訪問を喜んでいました。お嫁さんのCちゃんとの関係も良好で嫁姑問題とは無縁と思われたAさんですが、実は心の中ではモヤモヤした気持ちを抱えていたのです。
Aさんの本心「静かに暮らしたい」
Cちゃんが夫の家族まで大事にしようとしてくれる気持ちは、とても嬉しく感じていたAさん。だけど、心の中ではモヤモヤした気持ちが生まれてしまいます。
Aさんは実は「そんなに頻繁に遊びに来なくていい」と思っていたのです。
身内とはいえ、Cちゃんが遊びに来る日には掃除や買い出しなど準備をしなくてはならないし、Aさんにとって結構な負担になります。
子育てを終え、夫婦2人でゆっくり暮らしているAさんにとって、Cちゃんの訪問は苦労を伴う一大行事だったのです。
嫁姑の距離感は難しい
嫁姑問題に悩む人も多い中、素敵なお嫁さんが来てくれて自分は恵まれていると感じているAさん。きっと全然遊びに来なければ来ないで不満を抱えてしまうのでしょう。
それでも、Cちゃんが気を使ってくれて頻繁に顔を出してくれる度に、少しモヤモヤした気持ちを抱えずにはいられないのでした。
嫁姑の距離感は難しいもの。贅沢な悩みなのかもしれませんが、Aさんも適切な距離感が見つけられるといいですね。皆さんはどう思われますか?
※本記事は、執筆ライターが取材した実話です。ライターがヒアリングした内容となっており、取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
ltnライター:安藤こげ茶