ホンダ:マリーニ「パッケージの性能を最大限に引き出すことに集中」好走のミルは転倒/第8戦オランダGP初日

 6月28日、2024年MotoGP第8戦オランダGP MotoGPクラス初日のプラクティスがTT・サーキット・アッセンで行われ、レプソル・ホンダ・チームのジョアン・ミルは22番手、ルカ・マリーニは23番手につけた。

 また、ヨハン・ザルコ(ホンダ・カストロールLCR)は17番手、中上貴晶(ホンダ・イデミツLCR)は19番手で終えている。

 午前中に行われたフリー走行1回目では、ホンダ勢の4人はフロントにソフトタイヤ、リヤにミディアムタイヤの組み合わせを選択し、この1セットでセッションを走り切った。

 この数戦で好調のマリーニは、21周の走行で1分34秒096を記録し19番手につける。またチームメイトのミルは18周の走行で1分34秒244をマークし22番手となった。

 このセッションでホンダ勢トップとなったのが中上だ。自身が得意とするこのトラックで1分33秒960を記録し18番手につける。チームメイトのザルコは20ラップをこなし、1分34秒236のタイムで21番手となった。

 午後のプラクティスではチームごとにタイヤ選択が分かれ、レプソル・ホンダ・チームの2台がミディアム/ミディアム、LCRホンダの2台がミディアム/ソフトの組み合わせでコースイン。

 セッション前半ではミルがタイムを伸ばし、一時はタイムボード上の15番手まで順位を上げた。しかしセッション残り10分ほどとなったころ、8コーナーで転倒を喫してしまう。ライダーに大きな怪我等はないようでセッションに復帰するが、セットアップが異なる2台目のマシンでの走行となり、タイムを伸ばせず22番手でセッションを終えた。マリーニは4周を走行すると早々にピットイン。その後も何度かピットに戻り、作業をするたびに確実にタイムを上げてきたが23番手に終わった。

 このセッションでのホンダ勢最上位はザルコだ。セッション終盤でソフト/ソフトのタイヤに履き替え、アタックを重ねた。チームメイトの中上も同じく前後ソフトでアタックに入っていたが、セッション残り3分を切ったところでセクター3にイエローフラッグが振られる。

 このときザルコはアタックラップを完遂していたが、中上はイエローフラッグの影響でタイム抹消となりタイムを伸ばせなかった。その後もセッション最終盤に再度コース上でクラッシュが発生したため、最終的にザルコが17番手、中上が19番手となった。土曜日の予選は、ホンダ勢の全員がQ1からの出走となる。

■ルカ・マリーニ(FP1:19番手、プラクティス:23番手)

「今日はパッケージの性能を最大限に引き出すことに集中し、調節しながら改善を図った。ギャップが大きいので、さらにタイム短縮に努めたが、コース上にいるライダー全員がとても速く、ポジションを上げることができなかった。明日は一歩前進しなければならない」

「チームはすでに作業を始めているので、その目標を達成できると確信している。フィーリングは良いが、もっとパフォーマンスが必要だ。ほかのライダーたちと同じように前に進むことができているので、さらに大きな一歩を踏み出すためのなにかを探さなければならない」

ルカ・マリーニ(レプソル・ホンダ・チーム)/2024MotoGP第8戦オランダGP 初日
ルカ・マリーニ(レプソル・ホンダ・チーム)/2024MotoGP第8戦オランダGP 初日

■ジョアン・ミル(FP1:22番手、プラクティス:22番手)

「プラクティスで転倒し、予定通りにセッションを進めることができなかった。怪我はなかったが、2台のマシンのセットアップを変えていたため、乗り換えてからは思うようにアタックすることができなかった。転倒したのは、新品タイヤでコースインして数周目のことだった」

「最終的に結果はよくなかったが、午前中に多くの作業に取り組めたことはよかったと思う。午後のプラクティスも、転倒するまではステップアップできた。自分たちのパフォーマンスを最大限に発揮するためには、まだやるべきことがある。明日はチーム一丸となってプッシュしていきたい」

ジョアン・ミル(レプソル・ホンダ・チーム)/2024MotoGP第8戦オランダGP 初日
ジョアン・ミル(レプソル・ホンダ・チーム)/2024MotoGP第8戦オランダGP 初日

■ヨハン・ザルコ(FP1:21番手、プラクティス:17番手)

「今のマシンでより速く走るために、マシンに合わせたライディングスタイルに取り組んでいるが、まだ十分ではない。今は、クルーにマシンの開発に役立つ情報を提供することに重点を置いている。明日のフリー走行、予選、スプリントでは、今日のデータを活かしていくつかポジティブな部分を見つけられたらと思っている」

ヨハン・ザルコ(ホンダ・カストロールLCR)/2024MotoGP第8戦オランダGP 初日
ヨハン・ザルコ(ホンダ・カストロールLCR)/2024MotoGP第8戦オランダGP 初日

■中上貴晶(FP1:18番手、プラクティス:19番手)

「厳しい初日でした。昨年の大会より全体的にタイムが上がっているなかで、昨年の初日のタイムに届きませんでした。前戦イタリアGPと同じで、ハイスピードコーナーでタイムをロスしています。今日はその改善に取り組みましたが、思うように前進することができませんでした。明日は一歩前進することを目標に、日曜日の決勝でポイントを獲得できるように全力を尽くします」

中上貴晶(ホンダ・イデミツLCR)/2024MotoGP第8戦オランダGP 初日
中上貴晶(ホンダ・イデミツLCR)/2024MotoGP第8戦オランダGP 初日

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