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昨年の世界選手権女子やり投げ金メダルの北口榛花(26)が、28日の日本選手権(新潟)で優勝(62㍍87)。パリ日本人初の五輪制覇を担う上で気になるのはその記録だ。
北口の日大時代の監督でパリ五輪のテレビ解説を担当する小山裕三氏(佐野日大短大学長)が言う。
「昨年7月から今年5月まで世界の強豪相手に11連勝しているので、日本選手権は勝って当然と思われていましたが、簡単に勝てる試合などありません。北口の自己ベストが67.38メートルですが、今季最高は先週フィンランドであったコンチネンタルツアー・ブロンズで出した64.28メートル。パリ五輪(決勝は現地8月10日)を考えれば、今大会は65メートル以上を投げて優勝することが重要でした。というのも、世界で今季65メートル以上を投げている選手は3人しかいない。五輪本番は風などの条件で記録は変わってきますが、ここで65メートルを投げておけば自分自身も気持ちが楽になるし、メダルを争うライバルたちにプレッシャーをかけることもできた」
小山氏が続ける。
「パリ五輪は条件が良ければメダル争いは66メートル前後。67メートル以上投げれば金メダルが見えてくる。それが今回は3回ファウルで2投目の記録で勝った。北口は世界ランキングでトップに立った選手です。パリ五輪で金メダルを取るため、現状維持ではなく、もう一歩先を目指し、コーチと話し合ってフォームなどを少し改良しているのかもしれません。それが上手くいけば記録は伸びるでしょうが、思うような結果が出ずに悩みだすと裏目に出ることもある。杞憂に終わればいいのですが」
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北口の躍進に裏側で欠かせないのが、チェコへの単身留学だ。日常生活でも必要不可欠なチェコ語の壁をいったいどのようにどうやって乗り越えたのか。日刊ゲンダイの独占インタビューで北口が語った「必笑エピソード」とはーー。
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