ACSL、新型「物流専用ドローン」の第一種型式認証を申請

ACSLは、2021年6月に、日本郵便及び日本郵政キャピタル株式会社と資本業務提携契約を締結し、PF4-CAT3(これまでは「JP2」と呼称)の開発に取り組んできた。

2024年3月には、兵庫県豊岡市において「レベル3.5」での配送試行(実際の配送物を搭載した実証)を行うと共に、更なる耐候性能の向上と信頼性の向上に努め、今般、第一種型式認証の取得に向けた準備が整ったことから、国土交通省航空局より申請を受理されたという。

PF4-CAT3は、現在、日本で唯一の第一種型式認証機体である「ACSL式PF2-CAT3型」と比べ、搭載可能な荷物のサイズ・重量と航続可能距離の大幅な増加や、社会受容性を意識した機体デザインの採用に加え、物流分野におけるACSLのこれまでの知見とPF2-CAT3による国内唯一の「レベル4」の運航実績をもとに、実際の物流オペレーションを考慮した設計・仕様となっている。

ACSLは、日本郵便によるドローン配送の実用化を引き続き支援すると共に、ドローンの活用に取り組む他の事業者とも連携し、物流分野でのドローンの社会実装の加速に向けて取組を進めるとしている。

新・旧機体スペック比較表

ACSL代表取締役CEOの鷲谷 聡之氏のコメント

ACSLはこれまで、2018年の「レベル3」、2023年の「レベル4」及び「レベル3.5」飛行をはじめ、日本初となる様々な挑戦に機体を提供してまいりました。昨今「レベル3」相当の飛行に対応可能な機体も増加し、物流分野においても、2023年12月の「レベル3.5」の創設によって更にドローンの活用可能な環境が広がり、日本のドローン市場は新たなフェーズに移行しつつあります。 一方で、無人地帯を前提とする「レベル3」相当と第三者上空飛行を前提とする「レベル4」では運航設計やオペレーション効率の面で大きな差が存在し、中山間地域等においても「レベル4」でなければドローンの活用が最適化されない場所が多数存在します。 ACSLは、「技術を通じて、人々をもっと大切なことへ」というミッションのもと、国産ドローンメーカーのリーディングカンパニーとして今後のPF4-CAT3の型式認証取得を通じ、物流分野でのドローンの社会実装の加速とわが国の「持続可能な物流」の実現に貢献してまいります。

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