夏の訪れ告げる「平等院蓮」鳳凰堂彩る 京都府宇治市

宇治市にある世界遺産平等院で、夏の訪れを告げる「平等院蓮」が純白の花を咲かせ、訪れた人を楽しませています。平等院の国宝・鳳凰堂前にある阿字池の周辺には、およそ50鉢のハスの鉢が置かれ、このうち13鉢は、平等院蓮が20センチほどの純白の花を咲かせています。平等院蓮は、1999年に境内で行われた発掘調査で江戸時代後期の地層から見つかった1粒のハスの種を発芽させた平等院独自の品種で、2001年以降、毎年花を咲かせています。つぼみの状態では先端がほんのりと赤く染まっていますが、開花すると純白に変わるのが特徴です。26日は、午前8時30分の開門と同時に続々と観光客が訪れ、ゆったりと境内を散策しながら純白の花を咲かせたハスと鳳凰堂をバックに写真を撮影するなどして楽しんでいました。平等院蓮は、7月下旬ごろまで楽しむことができるということです。

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