幻の和牛“土佐あかうし”の専門店が6月30日にオープン 一番のウリは「熟成肉」 あかうしを高知の新たな観光資源に

高知市に6月末、土佐あかうしの専門店がオープンするのを前に、関係者や生産者を招き試食会が開かれた。専門店を運営する土佐あかうし協会は、土佐あかうしを高知の新たな観光資源にすることを目指している。

“幻の和牛”の試食会を開催

土佐あかうし専門店「あか」は、土佐あかうし協会がその魅力を発信しようと作ったアンテナショップで、6月30日のオープンを予定している。

21日、店のオープンに先立ち、関係者や生産者を招いた試食会が行われ、土佐あかうし協会・徳弘誠代表理事が「これから色々とお力添えいただいて、私たちもできる限り土佐あかうしを微力ですが頑張っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします」と挨拶をした。

土佐あかうしの年間出荷量は約470頭で、全国の和牛生産量の0.1%。“幻の和牛”とも呼ばれている。

協会は土佐あかうしの県内消費を増やし、生産頭数の増加につなげることで高知の新たな観光資源にすることを目指している。

土佐あかうしの“熟成肉”を堪能

赤身がおいしく脂身がスッキリしている土佐あかうし。専門店「あか」では、いろんな部位の肉を気軽に食べることができる。

店の一番のウリは土佐あかうしの「熟成肉」が食べられることだ。熟成肉とは、一定期間低温で冷蔵保存した肉でうまみ成分を増やし、やわらかくする効果がある。

5カ月熟成した肩ロースのザブトンは、肉のうまみをダイレクトに味わうことができる。

参加者は「何もつけなくてもおいしい。素晴らしいです。ごちそうさまです」と話し、目の前で焼き上げられる熟成肉を思い思いに楽しんでいた。

高知ならではの土佐あかうしの「藁焼き」も提供され、店内には香ばしい香りが広がっていた。

生産者の川井規共さんは「たくさんの人においしさを知ってもらえることはうれしいですね」と話し、高知県農業振興部の川澤麻友さんは「販売の拡大につながって、生産者さんの利益につながっていったらいいなと思います」と期待を込めた。

土佐あかうし協会・徳弘誠代表理事:
本当においしいお肉ですのでみんなで力を合わせて、県外もそうですが、高知のみなさんに土佐あかうしの魅力を感じてもらって、日本全国に発信してもらえば大変ありがたいと思っています

土佐あかうし専門店「あか」は、6月30日にオープンする。

(高知さんさんテレビ)

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