6月最後の週末は西から天気下り坂 再び激しい雷雨のおそれ 7月スタートは日本海側の広範囲で警報級大雨か

雨雲の予想(7月1日(月)午前4時)

 きょう29日(土)午後は次第に雨の範囲が西から広がりそう。6月最終日となる、あす30日(日)は九州から北海道の広い範囲で雨となり、激しい雨や雷雨となるおそれがある。また、週明け7月1日(月)になると日本海側を中心に広範囲で警報級の大雨となる可能性があるため、これまでの大雨で地盤が緩む九州を中心に土砂災害などに警戒が必要だ。

九州で再び雨足強まる 土砂災害に警戒

29日(土)の天気分布(昼過ぎ・夜)

 きょう29日(土)は梅雨前線に近い西日本で雲が広がりやすく、午後は次第に雨の範囲が広がる見通し。九州では再び激しい雨や雷雨となるおそれがある。九州はこれまでの大雨で依然として土の中の水分が多いため、引き続き少しの雨でも土砂災害に警戒が必要だ。また、大気の状態は非常に不安定となるため落雷や竜巻などの激しい突風にも注意したい。

上:29日(土)の予想最高気温/下:熱中症予防のポイント

 東日本や北日本では晴れて、日差しの暑さが戻る所が多い見込み。最高気温は東海から北海道にかけて30℃前後の所が多く、札幌は31℃と今年初めて30℃以上の真夏日になりそうだ。なお、東日本から北日本の山沿いでは夕立の可能性がある。
 雲に覆われやすい西日本でも最高気温は28~30℃くらいの所が多く、ジメジメと感じられそう。風通しのよい服装や、こまめな水分補給を心掛けて熱中症にも気を付けたい。

6月最終日は広範囲で雨具の出番

雨雲の予想(6月30日(日)午前10時・午後10時)

 6月最終日のあす30日(日)は前線上に低気圧が発生し、やや発達しながら日本海に進む見通し。前線や低気圧に向かう湿った空気の影響で、西日本や東海は朝から雨が降り、午後は関東から北海道にかけても次第に雨の範囲が広がりそう。傘をさしていても濡れてしまうような激しい降り方になる所もある見通し。東日本や北日本は、きょう29日(土)やあす30日(日)午前の晴れ間を有効に使った方がよさそうだ。
 なお、最高気温は引き続き30℃前後の所が多く、蒸し暑さが続く予想。

7月1日(月)は日本海側の広範囲で大雨おそれ

警報級の大雨の可能性(7月1日(月))

 週明け7月1日(月)は梅雨前線や低気圧が本州付近まで南下し、日本海側を中心に広範囲で警報級の大雨となるおそれがある。その後もしばらく梅雨前線は西日本から東日本の日本海側付近に停滞しやすく、日本海側を中心に長く雨が降り続くことで大雨となる可能性がある。土砂災害や川の増水・氾濫などに警戒が必要だ。

週間予報

 太平洋側や北日本では梅雨の晴れ間で暑さが厳しくなる予想。最高気温は内陸を中心に35℃以上の猛暑日になる可能性がある。暑さ対策を万全にして過ごした方がいいだろう。

(気象予報士・鈴木悠)

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