東福寺塔頭・天得院 キキョウの特別拝観始まる 京都市東山区

花の寺として知られる京都市東山区の天得院で、キキョウを楽しむ特別拝観が28日から始まりました。東福寺の塔頭・天得院はふだんは非公開ですが、毎年キキョウが見ごろを迎える梅雨の時期と、秋の紅葉に合わせて特別拝観を行っています。桃山時代の作と伝わり、本堂の前に広がる苔むした枯山水の庭園には、今にも折れそうな華奢な茎を伸ばして凛と立つおよそ200株のキキョウが植えられ、紫や白の花を咲かせています。6月初旬から咲き始めた花は、今は7分咲きといったところで、初の週末となった29日は、朝から大勢の参拝者が訪れ、緑の苔に浮き立つ花の佇まいをゆったりと楽しんでいました。訪れた人は「じめじめしている気持ちが爽やかな風に吹かれて良かったと思います」と笑顔を見せていました。天得院のキキョウの特別拝観は7月17日まで行われます。

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