2023年小田原市観光入込客数 2年連続で過去最高 前年比115%、消費額も更新 小田原市・箱根町・湯河原町・真鶴町

昨年の北條五代祭りは26万人が来場

小田原市は6月14日、2023年の入込観光客数と観光消費総額を公表した。1年間の入込観光客数は832万人、観光消費総額は351億円となり、客足が戻った前年を上回り、2年連続で過去最高を更新した。

小田原市は一昨年、大型イベントの再開や観光施設の客足増加などを背景に、観光客と消費額が過去最高を記録。昨年は更に5月の新型コロナ「5類感染症」移行や、各種イベントがコロナ禍前の規模に戻ったことが観光客数増加の追い風となった。

当時過去最高だった22年との比較でも、入込観光客数が約106万人増(前年比115%)、観光消費総額は約84億円増(同130%)。北條五代祭り(26万人)と酒匂川花火大会(25万人)がいずれも過去最高の人出となった。

またこの期間は外国人観光客の数にも変化が見られた。年度の集計ではあるが、小田原駅観光案内所を訪れた外国人の数も22年度の2580人から23年度は1万1753人と急増している。

日帰り観光堅調

2年連続で過去最高を更新したことについて市観光課の担当者は「観光志向の本格回復から、より遠方への外出需要が高まるとの見方もあったが、昨年は天候にも恵まれ、首都圏や関東近郊からの日帰り客数が堅調に伸びた。箱根や熱海の好調も大きいが、中継地として立ち寄るだけでない小田原来訪者が増えているのでは」と話す。

市では近年、eスポーツ活用やアニメ作品とのコラボなど、若年世代への来訪PRも推進。市観光課では引き続きさまざまな施策を検討していきたいとしている。

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