クイズとかるたで加茂水族館の魅力発信 芸工大生がプログラム作成

学生たちが考案し、教育普及プログラムとして公開している「かもすいかるた」(瀬戸けいた准教授提供)

 鶴岡市立加茂水族館の魅力を深く知ってもらおうと、東北芸術工科大(山形市)総合美術コースの4年生が、インターネット上で誰もが利用できる教育普及プログラムを作成した。ともにクラゲや海の環境について学ぶクイズ、かるたの2種類。子どもから大人まで、来館前後も楽しめる内容とした。

 水族館と連携するプロジェクト「Art Kamo(アート カモ)」の一環で、これまでもアートの視点からカプセルトイなどを手がけた。第3弾となる今回は、瀬戸けいた准教授のゼミに所属する6人が昨年度、施設スタッフへの聞き取りを踏まえながら2グループでプログラムを制作した。

 ウェブ版クイズの「きみもうみのけんきゅうしゃ!」は、魚類とクラゲ、海ごみの3部構成。正解で得られる暗号を集めていく。もう一つは「かもすいかるた」と名付けた。ダウンロードしたデータをA4用紙で印刷、切り抜くことで絵札、読み札がそれぞれ46枚完成する。題材はミズクラゲのほか、「庄内おばこサワラ」やくらげソフトクリームなどとさまざまで、解説文も付けた。

 「来館者らに喜ばれる形になるように検討を重ねた」と瀬戸准教授。かるたを担当した横山真優さん(22)は「加茂水族館にはもっと魅力があり、すてきな生物がいることを知ってもらいたい」と話していた。プロジェクトはQRコードの同水族館ホームページ内で公開している。

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