整理収納アドバイザーが自宅で実践するリアルな片づけとは?

管理できない量は持たないほうがラク!整理収納アドバイザーが自宅で実践するリアルな片づけとは?物を減らしたことで、子どもが自主的に整理整頓するようになりました。気になる物量の見直しルーティンを教えてもらいました。

<教えてくれた人>
・ルームスタイリストプロの資格も しょこさん(大阪府 42歳)
整理収納アドバイザー1級。夫(44歳)、長女(17歳)、長男(14歳)、二男(11歳)の5人家族+愛犬1匹。住まいは築10年の一戸建て。心地良い部屋づくり全般のアドバイスを行うルームスタイリストプロの資格も取得しているインスタグラム@sho.ko_ie

管理できない量は持たないほうがラクだと気づいた

「面倒くさがり屋だから、物の管理や出し入れをラクにしたい。そのためには物を持ち過ぎないことが大事だと気づきました」。収納の枠を決め、そこからはみ出さないように心がけています。

食器は、両手が入るすき間を保てる量しか入れない

造作してもらった食器棚は、たっぷりスペースがありますが、よく使う食器だけに絞り、ゆとりのある空間に。「いちいち物をどかさずに出し入れできる空間を保っています」。

洗剤類のストックはファイルケースに入る分だけ

洗面台下に置いたかごには、ドライヤーなどのヘアケアグッズを。その後ろに、洗剤やシャンプーのストックを入れたファイルケースを隠しています。ストックは1種類1品までに。

かごの中は毎日使う物。ストックは後ろに隠す

玄関横に使用頻度が低い物を。種類ごとにケース分けして、これ以上増やさない

玄関から土間続きの収納庫。「種類ごとに箱やソフトケースに分け、ラベリングで中身がすぐにわかるように。ケースに収まらなくなったら、捨てる物がないかチェックします」。

子どもの作品、季節の飾り物など
不燃物の一時置き場に
梱包材、園芸グッズなど細々した物

片づけたほうが暮らしやすいと子どもがまねするようになった

全体の物量を減らし、適材適所に収納したことで、子どもたちの行動にも変化が。「以前はダラダラしていた片づけの時間が短くなり、自分たちで個室を整理整頓してくれるようになりました」。

学用品や服は、新学期が始まる前に、子ども自身が見直す

子ども部屋の掃除や整理整頓は、各自で行うのがルール。「学期末になると、こちらが声をかけなくても、全部出して不要な物を処分してくれるように。そのついでに大掃除もしています」。

子ども自身が、学期末ごとに大掃除する習慣に
長女は学用品をクローゼットに収納。デスクまわりはスッキリ!

1階で勉強やゲームをしても、寝る前に子ども部屋に持っていくのがルール

1階に持ち込んだ物は、寝る前にリセットするのが決まり。「書類などを片づける気力がないときは、和室の押し入れに仮置きを。テーブル上に何も置かないことを徹底しています」。

忙しいときは、和室に仮置きして翌朝リセット

物量の見直しルーティン

●月に1回
粗大ごみの日に合わせて押し入れ内を見直し
家族共有の物が入っている押し入れの中は、物が増えがちなので、月1回粗大ごみの日の前にチェックを。収納用品も、ライフスタイルの変化に合わせて使いやすい物に入れ替え。

●半年に1回
衣替えのとき、着ていない服を手放す
「洋服が好きなのでつい買ってしまうのですが、衣替えのとき着ていない服を見直します」。クローゼット内がギューギューにならない量を保つように心がけを。

●そのつど
「出し入れしづらい」と感じたら、中身を出して不要品を処分
収納スペースで物が出し入れしづらくなってきたら、基本に立ち返り、中身を全部出して要・不要の確認を。「気になったときにすぐやっておけば、イライラすることがありません」。

※情報は、『サンキュ!』20年10月号~ 24年1月号に掲載された情報を一部再掲載、再編集しています。

参照:『サンキュ!』2024年7月号「整理収納アドバイザーの家と片づけ」より。掲載している情報は2024年5月現在のものです。撮影/キムアルム 構成・文/宮原元美 編集/サンキュ!編集部

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