長野県で暮らすニュージーランド人 母国との違いに「とても美しい」と感じることとは

ニュージーランド出身のイハカさん【写真:Hint-Pot編集部】

海外での楽しみのひとつは、自国にはない文化や景色を目にすること。日本で唯一無二の景色や建造物に感動を覚える訪日外国人は、少なくありません。日本と同じ島国で自然豊かなニュージーランドから来た男性も、自国では目にしたことのないある変化に感動したそうです。

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学生時代に日本語を学んで訪日 長野で英語講師として活躍中

ニュージーランド第二の都市・オークランドから日本に移り住み、2年になる英語教師のイハカさん。学生時代に日本語や日本について学んでいましたが、訪日当初「日本語はだいぶ忘れてしまっていました」と話します。

現在住む長野県松本市は、東京や大阪のような大都市に比べると外国人が少ないこともあり、日常生活を送るうえで日本語を話さざるを得ません。松本での生活になじむうちに、だんだんと日本語を思い出してきました。

「最近はインバウンド需要なのか、外国人観光客をよく見かけます。松本城を訪ねたり、登山やハイキングに来たりしているようです」

長野県は国宝の松本城や善行寺を有し、冬は世界でも有数の上質な雪で多くの外国人観光客を惹きつけています。東京からは新幹線でアクセスでき、美しい自然と日本文化の融合が大きな魅力のひとつになっているようです。

「日本にはその土地ごとの特徴がある」

イハカさんは住んでいる長野のほか、さまざまな日本の都市へ旅行も。札幌、東京、大阪、奈良、京都、広島などの大都市にも足を運びました。

「日本は行くところ行くところ、その都市の特徴があっておもしろいと思います。ニュージーランドはどこへ行っても壮大なる自然と羊といった感じで、町ごとにそれほど変わりはありません。でも、日本にはその土地ごとの特徴があると思いますね」

また、四季折々に変化する、日本の風景も気に入っていると話します。

「とくに季節の変化を見るのが好きですね。ニュージーランドにも山はありますが、山間の町に暮らしたことはありませんでした。季節が移り変わると山の色も変化していって、それがとても美しいと感じます」

イハカさんの出身地であるオークランドは、年間を通して寒暖差が少なく、平均気温は10~20度。日本の風土と比較すると、同じように島国で自然に恵まれている環境でも、大きく印象が異なるのでしょう。彩り豊かな日本の四季をたくさん楽しんでほしいですね。

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