中日 打球受けた橋本が“強制降板” 続投意志示すも投手コーチが判断 投球練習のボールが抜ける 左腕の闘志に本拠地スタンドが拍手

 中日・橋本

 「中日1-5DeNA」(29日、バンテリンドーム)

 中日の橋本が七回、打球を左手に受けて緊急降板した。

 この回、先頭の桑原がピッチャー返しを放った。打球はワンバウンドして橋本のもとへ。左腕はグラブで捕球しにいったが、その際に左手の指に当たったとみられる。

 いったんベンチに退いて治療を受けた橋本。再びマウンドに戻るとスタンドからは大きな拍手がわき起こった。しかし投球練習では初球が高めに抜けて捕手が捕球できず。2球目も高く浮いた。3球目はストライクゾーンにきたが、4球目も外角に抜けたところで大塚投手コーチがユニホームを引っ張り強制的に降板を告げた。

 左腕はマウンドに残る意志を見せつつも、最後はトレーナーになだめられながらベンチへ。その闘志にスタンドからは拍手がわき起こっていた。

 以降はリリーフ陣が無失点でバトンをつないだ。だが打線の援護なく10戦連続で2得点以下に終わりチームは3連敗。今季ワーストの借金7と苦しい戦いを強いられている。

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