【陸上】女子800m 久保凛が田中希実に先着 憧れの選手との対決を「大切にしていきたい」

女子800M予選3組で1着の久保凛(右)。左は3位の田中希実

順調なスタートだ。陸上の日本選手権3日目(29日、新潟・デンカビッグスワンスタジアム)、女子800メートル予選が行われ、昨夏の全国高校総体(インターハイ)女王の久保凛(東大阪大敬愛高2年)が2分3秒60をマーク。全体1位で30日の決勝にコマを進めた。

「憧れの存在」と公言する田中と対峙しても、最後まで自分の走りを貫いた。1500&5000メートルでパリ五輪代表に内定した中期距離界のエースが後ろから迫る中でも「焦ることなく自分のリズムを保って走れた」と冷静に対応。最後の直線も伸びのある走りで、田中、卜部蘭(積水化学)との競り合いを制した。

田中との戦いを終えた久保は「憧れの選手よりも早くゴールできたのは自信になる」とにっこり。決勝でも田中と相まみえるが「自分の憧れの選手と走る機会があるのは本当に自分にとってうれしいこと。こういう試合を大切にしていきたいなと思っている」と力を込めた。

今大会の目標はもちろん頂点取りだ。「初めての日本選手権という舞台で、自分は優勝を狙っている。まずは予選をしっかりと一番でゴールすることを目的に走った」ときっぱり。決勝でも自分の走りで会場を魅了する。

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