自律神経の乱れが要因! 梅雨シーズンに起こる頭痛や体のだるさを予防する食材3つ

By フォーブス 弥生

今年は例年よりも記録的に遅い梅雨入りとなりました。梅雨の時期や台風シーズンに入ると頭痛や関節痛、肩こりなどの不調に悩む人も多いのではないでしょうか。これらの不調は天気痛(天気病、気象病)と言われ、気圧や気温、湿度などの変化による刺激により自律神経が乱れるために起こると言われています。今回は、天気痛対策におすすめ、自律神経の乱れを整えて予防する食材を一般社団法人グルテンフリーライフ協会 フォーブス弥生さんに教えてもらいました。

自律神経の乱れを整える方法と効果的な食材

気圧や気温などの変化による刺激で起こる不調(天気痛、気象病)は、主に自律神経が乱れるため起こります。この自律神経の乱れは、季節の変わり目やストレス、生活習慣の乱れなどによって交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、体の機能がうまく調節できない状態のことです。

梅雨シーズンに多い天気痛ですが、頭痛や関節痛、肩こり以外にも体のだるさやむくみ、めまいや耳鳴り、食欲不振、気分が落ち込み憂うつになるなど、さまざまな症状となって現れます。

また、天気痛の症状に関するアンケート調査では「平均週2日発症」、「5人にひとりが生活への支障あり」との回答となっています。この調査結果では、日本人の約6割が天気痛の自覚があり、その中でも女性は約8割が天気痛持ちという結果です。さらに天気痛の症状では1位は頭痛であり、2位は肩こり・首こり、3位は関節痛の順番となっています。
参照:「ROHATO 全国1.6万人と実施した「天気痛調査」の結果を公開。天気痛は平均週2日発症、5人に1人が生活への支障あり」より

これらの症状の予防には、自律神経を整えるための物質「セロトニン」が必要です。セロトニンとは、“幸せホルモン”とも呼ばれており、聞いたことがある人も多いかと思います。このセロトニンを増やすためには日光浴、適度な運動(ウォーキング、ジョギング、自転車こぎなど)に加え、規則正しい生活により増えると言われています。

セロトニンは脳内で作られますが、そのためには必須アミノ酸のトリプトファンやビタミンB6が必要となります。また、トリプトファンやビタミンB6は体内では合成できないため、食べものからの摂取が欠かせません。これらを多く含む食べものには、バナナや赤身肉、レバー、赤身魚、ナッツ類、乳製品などがあります。

●バナナ(100g)
トリプトファンが290㎎含まれています。バナナは手ごろな価格で簡単に食べられるうえに、炭水化物とビタミンB6 / 0.4 mgがバランスよく入っているおすすめの果物です。また、セロトニンを増やすには朝に食べるとさらに効果的と言われています。

●赤身肉(100g)
豚ヒレ肉:トリプトファン/ 290㎎・ビタミンB6 / 0.54mg含まれています。豚ロース: トリプトファン/ 280mg・ビタミンB6 / 0.3mgとなり、調理方法として、焼くことでさらに効果的に増やすことができます。

●ナッツ類(100g)
ナッツ類では、もっともトリプトファンが多いのはカシューナッツ/ 360mg・ビタミンB6 / 0.36mgが含まれます。一方、ピスタチオはトリプトファン/ 270mg・ビタミンB6 / 1.22mgが含まれているので、両方を効率的にとるには同じナッツでもピスタチオがおすすめです。

これから続く梅雨の時期や台風シーズンには、自律神経の乱れを整えるためにも適度な運動とともに、効果的な食事を心がけて過ごしたいものです。また、ウェザーニュースでは天気痛チェックシートや全国の天気痛予報®もサイトで提供しており、簡単にチェックすることも可能です。ご自身の体調管理するためにもあわせて活用してみてはいかがでしょうか。

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