【柔道】阿部一二三 井上尚弥のダウン目撃から大きな学び「油断は絶対できない」

会見した阿部一二三

柔道男子66キロ級でパリ五輪代表の阿部一二三(26=パーク24)は29日、都内で取材に応じ、〝モンスター〟から得た学びを明かした。

東京五輪に続く連覇を目指す阿部は5月6日に東京ドームで行われたボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)とルイス・ネリ(メキシコ)の一戦を現地で観戦。1ラウンドに井上が自身初のダウンを奪われるも、3つのダウンで圧巻のTKO勝利を飾った。

この一戦で、柔道家の視点から危機感を感じたという。「1ラウンド目にダウンさせられたのを見て怖いと思った。ボクシングはダウンさせられても10カウント以内で立てば、また仕切り直せる。ただ、あれが柔道で一本負けだったとするともう終わり。自分に重ねて見てしまった」

親交のある世界チャンピオンの戦いは大きな学びとなった。「あれほどの選手でもダウンさせられることがある。油断は絶対できない。より気が引き締まった」。2大会連続金メダルへメンタル面も抜かりなく準備を進めていく。

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