世界遺産の保存・継承に決意新た 群馬・富岡市

「富岡製糸場と絹産業遺産群」の世界遺産登録から10周年を記念した式典が開かれ、次世代への保存継承に向け決意を新たにしました。

「富岡製糸場と絹産業遺産群」は、生糸の大量生産を可能とする技術革新と国際的な技術交流により一部の特権階級のものであった絹を世界中の人々に広めたことが評価され2014年に世界遺産登録されました。

29日は、県主催の記念の式典が開かれ4つある構成資産の自治体のトップや整備保存にあたった関係者など約200人が出席しました。

山本知事は「日本の宝を次世代に継承するため去年12月には世界遺産トップ会議を開催した。今後も4市町と連携しながら魅力の発信を進めたい」とあいさつしました。

そして、ガイドボランティアや魅力の発信などに尽力したとして、富岡実業高校など3つの高校と世界遺産伝道師協会など7つの団体が表彰されました。

このほか、登録10周年を迎え4資産の魅力の発信につなげようと、繭玉と「絹」という漢字をデザインした記念のロゴマークも初披露されました。

そして最後に製糸場で花壇の整備を行う富岡実業高校の福田雅人さんが「多くの人に訪れてもらい今後も世界遺産であり続けるため活動を続けたい」と決意を語りました。

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