ヤクルト 高津監督が感無量 奥川の995日ぶり神宮星に「ちょっとずつでも前進していければ」「これまでの時間がね」

 2勝目を挙げた奥川(右)を迎える高津監督(撮影・西岡正)

 「ヤクルト6-1阪神」(29日、神宮球場)

 ヤクルトの奥川恭伸投手が、神宮では995日ぶりの復活勝利。復活勝利は涙、涙だったが、この日は一変して笑顔満開。試合後の高津監督も、感無量の様子だった。

 序盤から援護点をもらう中、二回以降は珍しく制球に苦しんだ。4四死球を出すなど、終始安定しなかったが、5回2安打1失点にまとめ、2勝目。神宮で初めての声出し応援を感じながら、復活勝利を印象づけた。

 試合後の高津監督は、「神宮で投げてね。内容はともかく、結果がついてきたというのは、先日の京セラもそうですけども、非常に良かったのかなと思います」と目尻を下げた。

 また「内容のことを言うとね、満足できるもんじゃないけどね。こうやってちょっとずつでも前進していければ、これまでの時間がね、正解だったという答えを自分が今出してる途中なのでね、よかったと思います」と親心を見せて寄り添った。

 今後は前回同様に一度抹消される見込み。「ちょっとバテてきたかなっていう風には思いました。最初から制球乱れるところはあったんですけども、その乱れ方というのが後半になって少し違う変化に見えたので、あそこでいいかなと思いました」と降板ポイントを説明した。

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