高畑勲監督作品 特別展合わせ上映 岡山県立美術館 7月17日から

「平成狸合戦ぽんぽこ」のポスター((C)1994 Isao Takahata/Studio Ghibli,NH)

 アニメーション映画の巨匠高畑勲監督(1935~2018年、岡山市出身)が手がけた計12作品が、7月17日から岡山県立美術館(同市北区天神町)で上映される。9日から同館で開かれる特別展「鈴木敏夫とジブリ展」(山陽新聞社など主催)に合わせた企画で、2日から申し込みを受け付ける。

 太平洋戦争末期に2人だけで生き抜こうとした幼い兄妹の悲劇を描く「火垂(ほた)るの墓」(1988年)をはじめ、タヌキたちが人間の宅地開発からすみかを守ろうと奮闘する「平成狸(たぬき)合戦ぽんぽこ」(94年)、少女とパンダ親子の交流を描いた「パンダコパンダ」(72年)、最後の作品となった「かぐや姫の物語」(2013年)などを公開する。

 同館ホールで、17~19日と23~25日の計6日間。鑑賞無料だが、「鈴木敏夫とジブリ展」の観覧券が必要(未就学児を除く)。同展の特設サイト(https://www.rnc.co.jp/event/suzukitoshio-ghibli-okayama/)で申し込む。各回先着210人。問い合わせは県立美術館(086―225―4800)。

 同展は、高畑監督、宮崎駿監督とともに数々の名作を世に送り出してきた鈴木敏夫・スタジオジブリプロデューサーにスポットを当てる。9月1日まで。

 高畑監督作品の上映スケジュールは次の通り。「太陽の王子 ホルスの大冒険」(17日午前10時)▽「パンダコパンダ」(同午後2時)▽「パンダコパンダ 雨降りサーカスの巻」(18日午前10時)▽「じゃりン子チエ 劇場版」(同午後2時)▽「セロ弾きのゴーシュ」(19日午前10時)▽「柳川堀割物語」(同午後1時)▽「火垂るの墓」(23日午前10時)▽「劇場版赤毛のアン~グリーンゲーブルズへの道~」(同午後2時)▽「おもひでぽろぽろ」(24日午前10時)▽「平成狸合戦ぽんぽこ」(同午後2時)▽「ホーホケキョ となりの山田くん」(25日午前10時)▽「かぐや姫の物語」(同午後2時)

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