クマの人的被害相次ぐ青森・八甲田 入山規制で貼り紙やロープを設置

青森市の八甲田で、女性がクマに襲われ死亡するなど人的被害が相次いだことを受け、国有林や登山道の入山規制が始まっています。国や青森県などは規制エリアに立ち入らないよう呼び掛けています。

【工藤麻衣記者】
「きのうから入山規制が始まったのを受け、こちらの人気の登山口でも、看板などの設置作業がこれから進められます」

県の管轄である青森市荒川の八甲田山登山口では、入山規制を知らせる貼り紙や、入り口を塞ぐロープが設置されました。

県によりますと、貼り紙などは登山道の入り口や睡蓮沼のデッキ付近といった7カ所に設置されたということです。

入山が規制されるのは、25日に女性がクマに襲われ、亡くなった付近を中心としたエリアです。毛無岱などの登山道が含まれていて、観光施設や国道103号は除外されます。期間については期限を決めず当面の間としています。

【青森県観光政策課 工藤泰正課長】
「入山規制が始まり県も登山道を閉鎖しました。入山規制の対象となっているエリアには立ち入らないようにお願いします」

県内では、29日もクマの目撃情報がありました。午前10時ごろ、十和田市深持の「駒っこランド」の近くで、親子とみられるクマ2頭が歩いている様子が目撃されました。「駒っこランド」は当時営業中でしたが、現在のところ被害は確認されていないということです。

市や警察が注意を呼び掛けています。

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