佐々木麟太郎 ドラフトリーグ3発も米メディア酷評「行動がスローモーション」「プロには程遠い」

佐々木麟太郎

MLBドラフトリーグ・トレントンに参加しているスタンフォード大の佐々木麟太郎内野手(19)が26日(日本時間27日)のステートカレッジ戦で3号ソロを放った。早くも現地メディアを「日本のセンセーションだ」「これから数年間、私たちはこの光景を目にすることになる」「彼が打った打球は球場外の巨木を越えて川まで飛んでいた」「ケタ外れの期待に冷静にこたえている」などと騒がせているが、一方で厳しい見方も報じられている。

「ジ・アスレティック」のキー・スロー氏は「MLBのドラフト候補になるためには努力が必要。まだ長い道のりがある」とし、気がかりな点として体のサイズを上げた。「彼は6フィート(約183センチ)、230ポンド(約105キロ)と記載されているが、これは低い方だ。かなり体重があり、現在の体格では一塁以外でプレーすることは考えられない。フィールドでの彼の行動のほとんどはスローモーションのように見え、彼の体格とコンディションがその一因になっているのではないか」とした。

また速球への対応についても疑問符を投げかけ「平均以下の速球にさえ追いつけなかった。95マイル(約153キロ)の球を見ることができず、引っ張ることもセンターに打つこともできなかった。空振りは4度で、そのうち3度はゾーン内かゾーンに近い91マイルから95マイルの速球だ。逆方向にファウルした2球も遅れた」と分析している。

キー・スロー氏は非凡なパワーを認めたうえで「平均球速に追いつくだけでも多くの課題があり、コンディションを整える努力も必要だろう。私は彼を見限っているわけではないが、プロの野球選手の準備に程遠く、現時点でドラフトクラスのトップ100の有望選手には入らないだろう」と厳しい論調で締めくくった。

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