エゴマ立派に育って 福島県葛尾村で苗植え 郡山女子大生 オヤマボクチも定植 食品開発へ

横一列になってエゴマの苗を植える参加者

 郡山女子大食物栄養学科と同短期大学部健康栄養学科は22日、福島県葛尾村の「女子大農場」で特産品に使うエゴマとオヤマボクチの苗を植えた。

 学生、教職員、付属高の生徒、地元農家、村職員、東京電力社員ら約30人が取り組んだ。村内の農家に借りている12アールの農場にエゴマ4500株、オヤマボクチ300株を植えたほか、昨年秋に植えたオヤマボクチを収穫した。学生たちは今後も定期的に除草や摘芯作業をし、10月下旬に収穫する予定。

 この活動は福島イノベーション・コースト構想の大学等の「復興知」を活用した人材育成基盤構築事業に認定されており、福島イノベ推進機構の職員3人が視察した。

 郡山女子大は、東日本大震災と東電福島第1原発事故によって全村避難を余儀なくされた葛尾村の復興に協力しようと、2016(平成28)年に包括連携協定を結び、翌年から特産品づくりを支援している。食物栄養学科はエゴマの実や葉などを使った料理や食品開発、健康栄養学科は村特産品の凍(し)み餅に入れるオヤマボクチを栽培し、凍み餅をアレンジした菓子などを提案している。

成長したオヤマボクチを収穫する学生たち

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