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2024年7月の天文・星空情報です。
7月は夏至を過ぎて間もなく、まだまだ夜が短い季節です。
月のはじめは春の星座が広がっていますが、
月の終わりにかけては夏の星座が主役となっていきます。
夏休みの宿題の風物詩「夏の大三角形」の観測はもちろん、
南の空のさそり座で赤く明るく光る「アンタレス」など
夏を感じる星々を観察することができるでしょう。
また、今年は「再帰新星」とみられている
「かんむり座τ(タウ)」の新星爆発が予測されています。
新星爆発とは、星が核融合爆発を起こす現象のことです。
通常は数千~数万年間隔で起こると考えられますが、
条件が良いと数十年の周期で爆発するものもあります。
このように比較的みじかい周期で爆発を起こす天体を
「再帰新星」や「反復新星」と呼びます。
「かんむり座τ(タウ)」も再帰新星のひとつであり、
約80年周期で新星爆発を起こすと見られているものです。
過去には1866年と1946年の二度、爆発が観測されています。
普段は10等ほどの明るさで控えめな天体ですが、
新星爆発を起こすと2等くらいの明るさになりそうです。
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かんむり座は、7月中旬の夜には頭上高くに見えます。
約80年ぶりの新星爆発、
その動向を追跡してみてはいかがでしょうか。
★7月の天文・星空カレンダー
2日 月が火星に接近
3日 月が木星に接近
6日 新月
14日 上弦
21日 満月
25日 月が土星に接近
28日 下限
31日 月が火星と木星に接近
みずがめ座δ(デルタ)南流星群が極大
(見頃は極大前後の数日間、1時間に5個程度)