【J1川崎】等々力に「憲剛像」 中村氏「生きているうちに建つとは」と喜び

完成したゲートの前でポーズをとる中村氏(中央)=U等々力

 サッカーのJ1川崎で長く活躍した元日本代表の中村憲剛氏(43)の功績をたたえる「Bandiera(バンディエラ)ゲート」の完成記念セレモニーが29日、UvanceとどろきスタジアムbyFujitsuで行われた。式典に出席した中村氏は「まさか生きているうちに銅像が建つとは思わなかった。めちゃくちゃうれしい」と、喜びを語った。

 スタジアムのゲート上部に設置された中村氏がモチーフの銅像は高さ1メートル85センチで、両腕を振り上げてサポーターをあおる後ろ姿が再現されている。3月に実施されたクラウドファンディングで集まった約2千2百万円が設置費用に充てられた。

 「Bandiera」はイタリア語で「旗頭」を意味し、特定のチームに長期間所属する象徴的選手を指す愛称。中村氏は2003年から20年まで川崎に在籍し、クラブの顔として活躍した。

 中村氏は「川崎だからこそここまで成長できた。今アカデミーにいる子たちが第2、第3のバンディエラとして銅像になってもらいたい」と期待した。

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