よく使うものは出しっぱなしでOK!自分も家族もラクになった出しっぱなし収納

すっきりした暮らしに憧れるけれど「人にとっての暮らしやすさ」と「自分に合った暮らしやすさ」はまた別のもの。

"日々の暮らしをもっとラクに、もっと楽しく!」をテーマに、暮らしのアイデアを発信する整理収納アドバイザーの
貝賀あゆみさんも、一度、すっきり暮らしたい!と何も置かずにすっきりさせてみたものの、「毎回戻すの面倒…」「家族にアレどこ?と聞かれるの面倒くさい」と失敗に終わった過去があるのだそう。

今回は、そんなあゆみさんが出しっぱなしにしたことでよかったこと3つをご紹介します。

1. 「家事の難易度が下がる」

よく使うものを出しっぱなしにしておく最大のメリットは「家事の難易度が下がる」こと。

引き出しにしまっていると、「引き出しを開ける」「取り出す」のツーアクションが必要になりますが、出しっぱなしにしていれば「取り出す」だけのワンアクションですませることができます。

例えばこちらの排水口の水切りネット。わが家ではセリアの吸盤タイプの容器に入れて、ワンアクションで取り出せるようにしているので、排水口に溜まった生ごみをすぐに処分することができます。

「取り替えるのが面倒くさい」と思う前にさっと取り替えられるので、排水口が臭うことがなくなりました。

洗面所では壁につっぱり棒を使って、洗濯ハンガーと洗濯ネットを引っかけているので、洗濯がとてもラクに。

洗濯機から洗濯物を取り出したら、この場所でハンガーに掛けてベランダへ。洗濯物をしまった後はハンガーをつっぱり棒に戻すだけなので、夕方のいそがしい時間でもさっと戻せて便利です。

2. 家族に「アレどこ?」と聞かれなくなる

何も置かずに棚の中にしまっていたときには、家族に何度も「アレどこ?」と聞かれることがありました。聞かれると、自分がやっていることの手を止めて教えることになるのが本当に面倒で、それからは家族がよく使うものは出しっぱなしにしています。

家族で共有しているドライヤーは棚の上に出しっぱなしに。アイテムがちょっとだけ見えるくらいの高さの収納ケースに入れておくのがポイントです。

少しでも見えないと家族に聞かれるので、見ればわかる収納にしておくのがおすすめです。

娘といっしょに使っているクリームや日焼け止めも、洗面所に出しっぱなしです。使いやすく戻しやすくしておくことで、使った後にちゃんと戻してくれるようになりました。

「家族に聞かれなくなる収納」は自分たちの暮らしに合っている収納だと思って大丈夫です。

3. 家族が手伝ってくれるようになる

毎日の家事は、できれば家族にも手伝って欲しいところ。わが家では家事はほとんど私まかせですが、たまの週末に手伝ってくれることがあります。

キッチンでは調味料やキッチンツールを出しっぱなしにすることで、家族が自分たちで目玉焼きを焼いたり、簡単なごはんをつくってくれるようになりました。

玄関ではワンコのお散歩グッズを出しっぱなしにするようにしたら、「散歩に行くよ!」と進んで行ってくれるように。

出しっぱなしにしたことで手伝うハードルが下がったのか、家族の方から「手伝うよ」と言ってくれるようになったみたいです。

出しっぱなしでもすっきり暮らすコツ

出しっぱなしにすることで、家事がしやすくなったり、家族が手伝ってくれるようになりましたが、何でも出しっぱなしにしておけばいいわけではありません。

「出しておくもの」「しまっておくもの」のメリハリをつけることが、すっきり暮らすコツ!

キッチンでは、調味料やキッチンツールは出しっぱなしにしていますが、作業台の上はすっきりをキープ。

大きなお鍋やフライパンなどは棚にしまっておいても収納場所がわかりやすいので、大きなもの、かさばるものは収納しておくのがおすすめです。

洗面所も同様に、歯ブラシや生活感が出てしまうものはできるだけ棚の中に。よく使うものは扉を開けたときに見えない位置におくのがすっきり見せるコツ。入った時に目が行く場所には何も置かずに、1ヵ所にまとめておけばすっきりが叶いますよ。

毎日使うものは、自分だけでなく家族の使いやすさも大事にしたいですよね。「出す」「しまう」の収納の基準は、それぞれの家族によって違うもの。ぜひ自分たちの暮らしに合った収納を目指してくださいね。

■執筆/貝賀あゆみ…「日々の暮らしをもっとラクに、もっと楽しく!」をテーマに、暮らしのアイデアを発信する整理収納アドバイザー。フォトスタイリストとしても活躍中。
編集/サンキュ!編集部

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