オリックスが5月31日以来の4位浮上 延長十回に代打・杉本が左越えに勝ち越し2ラン 8試合ぶり安打の頓宮が適時打

 延長10回、勝ち越しの左越え2ランを放つ杉本(撮影・開出牧)

 「ロッテ3-5オリックス」(29日、ZOZOマリンスタジアム)

 オリックスが延長戦を制し、5月31日以来の4位に浮上した。

 同点の十回、代打・杉本が左越えに2号勝ち越し2ランを放った。

 2点を追う六回は集中力を発揮。西川、紅林、頓宮に適時打が生まれ、劣勢ムードをはね返した。先頭の福田が死球、森が二失で続き、太田がきっちり捕手の前に犠打を決める。1死二、三塁で西川が種市の直球を右前に運び、まずは1点差に詰め寄った。続く紅林は右腕のフォークに食らいつく。バットを折りながらも、左翼線にポトリと打球を落とす同点適時打をマークした。

 その後、2死二、三塁となり、頓宮が種市が初球に投じたフォークを左前に運び、勝ち越しの一打とした。頓宮の安打、適時打は11日・阪神戦以来、8試合ぶり。「チャンスだったので、初球から積極的に打ちにいきました。勝ち越すことができて良かったです」と安ど感をにじませていた。

 先発の田嶋は6回5安打2失点だった。初回は岡に中前への二塁打、続く藤岡に右越えの先制2ランを献上するなど立ち上がりに苦しんだが、二回以降は修正。無失点投球を続けていた。

 25歳の誕生日を迎えたドラフト6位・古田島が火消しした。1点リードの七回2死一、二塁でマウンドへ。荻野を一飛に抑え、最高の笑顔でベンチに帰ってきた。

 しかし、八回に登板したペルドモが先頭のソトに右越えソロを打たれ、同点とされてしまった。

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