宮澤ひなた所属のユナイテッド女子に不穏な空気? 正守護神GKアープスが退団、キャプテンMFゼレムに続いて2日で主軸2人が去る

ユナイテッドを退団したアープス(左)とゼレム[写真:Getty Images]

マンチェスター・ユナイテッドは29日、イングランド女子代表GKメアリー・アープス(31)の退団を発表した。

アープスはレスター・シティのアカデミーで育ち、ノッティンガム・フォレスト、ドンカスター・ローバーズ、バーミンガム・シティ、ブリストル・シティ、レディングでもプレーした。

その後ドイツへと渡りヴォルフスブルクでプレーすると、2020年にユナイテッドに加入した。

2019年のフランス女子ワールドカップではイングランド女子代表の第3GKとして参加した中、ユナイテッドでは正守護神に君臨。ただ、イングランド女子代表に呼ばれることがなくなった。

2021年にはユナイテッドからの契約延長のオファーを固辞。クラブで正守護神でありながら代表のキャリアの先が無くなってしまったことでキャリアを悩んでいたと明かしていた。

しかし、サリーナ・ヴィーフマン監督が就任したことが転機となり、アープスがイングランド女子代表の正守護神に。2022年の女子ユーロでは優勝に貢献すると、大会ベストイレブンに選ばれた他、ザ・ベストの女子GK賞を受賞するなど、世界一の称号を手にした。

2022-23シーズンはFA女子スーパーリーグ(FAWSL)でゴールデングローブ賞を受賞。名実共に偉大な守護神となった一方で、クラブには疑念を持つように。2018年に創設されたまだ歴史の浅い女子チームに対し、男子チームは由緒ある世界的な名門クラブ。オーナーも変更となる中で、キャリントンのトレーニング施設の改修に動くユナイテッド。その結果、女子チームは移転させられるという話が出ており、その待遇に疑問を持ったと見られている。

アープスは、ユナイテッドで通算125試合に出場し、2023-24シーズンは女子FAカップで優勝に貢献していた。

なお、ユナイテッドはキャプテンを務めていたイングランド女子代表MFケイティ・ゼレム(28)も28日にクラブからの退団が発表されており、主軸2人を手放す事態に。チェルシー、マンチェスター・シティ、アーセナルなどが力をつけている中で、女子チームもその差を広げられてしまう可能性も出てきている。

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