伸び悩んだ選手も…過去のEUROでブレイクした5名

現在大きな盛り上がりを見せているEURO2024。まだまだ日程は残っているが、早くも開幕前から大きく株を上げた選手たちが出てきている。

そこで今回は、過去の大会で同じように注目を集めた選手たちを見ていきたい。

レナト・サンチェス

今季はローマでプレーしたレナト・サンチェスは名門ベンフィカで若くして台頭し、2016年に18歳でポルトガルA代表デビューを果たした逸材である。

同年に開催されたEUROのメンバーにも選出され、主力として活躍。準々決勝ポーランド戦では同点ゴールをマークするなど、ポルトガル初優勝の立役者となった。

一方クラブではその直後にバイエルンへ加入するも出番は少なく、昨季加入したPSGでも苦戦。ビッグクラブではこれまで戦力になれずにいる。

カルヴァン・フィリップス

リーズ生え抜きのMFであるフィリップスは、2020年にチャンピオンシップ(2部)優勝を果たし、プレミアリーグ昇格後も活躍したことで評価を高めた。

24歳でイングランドA代表デビューを飾ると、2021年に開催されたEUROでもメンバー入りを果たす。本大会では一貫してスタメンとしてプレーし、優勝こそ逃したもののイングランドの決勝進出に貢献した。

ただ昨季に加入したマンチェスター・シティではほとんど起用されなくなり、現在は代表からも遠ざかっている。

ヨアキム・メーレ

デンマーク代表のDFヨアキム・メーレは、今季からヴォルフスブルクでプレーしている。

若手時代はベルギーのヘンクでプレーし、2021年にアタランタへ加入。同年夏に開催されたEUROのデンマーク代表メンバーに選出された。

本大会では左ウイングバックとして全試合にフル出場し、2ゴール1アシストをマーク。その活躍もあってデンマークはベスト4進出を果たした。

今大会でも順当にメンバー入りを果たしており、再びEUROの舞台に姿を見せている。

パトリック・シック

サンプドリアでの活躍で注目を集め、ローマやライプツィヒを経て2020年からはレヴァークーゼンでプレーしているパトリック・シック。

2021年に開催されたEUROでは大会トップタイとなる5ゴールをマークし、チェコ代表のベスト8進出に大きく貢献。翌シーズンも絶好調を維持し、ブンデスリーガで24ゴールを叩き出した。

近年は怪我による離脱も多いが、昨季はシャビ・アロンソ体制のレヴァークーゼンで歴史的な無敗優勝メンバーの一員となった。

今回のEUROにも選出されていたが、残念ながらチェコはグループステージ最下位での敗退が決まっている。

マリオ・バロテッリ

お騒がせストライカーのバロテッリは現在、トルコのアダナ・デミルスポルでプレーしている。

インテルでは10代からピッチ内外で頭角を現し、2010年にマンチェスター・シティへ引き抜かれる。シティ2年目のシーズンはメンバーから外れることも多々あったが、プレミアリーグで2桁ゴールをマークした。

EURO2024で「最悪のユニフォーム」ワースト10

その後2012年のEUROでイタリア代表のメンバーに選出。本大会ではグループリーグ途中からスタメンに抜擢され、準決勝ドイツ戦では2ゴールを挙げてイタリアの決勝進出に貢献した。

特に2点目はドイツの守護神マヌエル・ノイアーが一歩も動けない強烈な一撃で、ゴール後、上半身裸になっての仁王立ちパフォーマンスは大きな話題に。世界中で模倣する選手が続出した。

向こう10年はイタリアを牽引するエースとなるはず…だったが、そうならなかったのはサッカー界の七不思議のひとつだろう。

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