●馬場はリラックス
米プロバスケットボールNBAレーカーズに所属する八村塁選手(26)、馬場雄大選手(28)=長崎=の富山市出身の2人は29日、都内でパリ五輪日本代表候補の強化合宿に参加した。8強入りを目標に掲げるチームに、ふるさとが生んだスーパースターの八村選手がついに合流。「帰ってこられてうれしい。思い切ってやる」と花の都で躍動する決意を語った。
八村選手はこの日、午前中の非公開の練習に参加し、午後の報道公開時は姿を見せず、終了後に代表選出後初めて取材に応じた。知り合いのメディア関係者を見つけると笑顔。馬場選手や主将の富樫勇樹選手ら、これまで一緒に戦ってきたメンバーと再びプレーできることを喜び「すごい楽しみ」と胸を高鳴らせた。
昨夏のワールドカップ(W杯)は欠場し、トム・ホーバス監督体制になってからは代表でプレーした経験がないが、試合は見ていたという。「また五輪の舞台に戻れることは光栄。この五輪でどれだけ僕らが成長しているかを見せられたらいい」と意気込んだ。
代表では23歳の河村勇輝選手ら年下が増え、リーダーシップも求められる立場となり「若い選手にも何か影響を与えられたらいい」と自覚を口にした。馬場選手はリラックスした表情でメンバーと語り合う姿がみられた。
●「規格外」「存在大きい」 河村、富樫ら歓迎
代表選手からは日本のエースとして期待される八村選手の合流に歓迎の声が相次いだ。
河村選手は「世界トップレベルで規格外。脅威を与えられる」と話した。富樫選手は八村選手が代表合流でトレーナーにあいさつした際、「今って平成何年ですか?」と聞いたエピソードを披露。久しぶりの日本だとし「塁の存在は大きい。チームの助けになる」と語った。
日本代表は7月5、7日に韓国との強化試合(東京・有明アリーナ)に臨む。
●チーム「僕に合っている」 八村一問一答
八村選手の一問一答は次の通り。
-いよいよ日本代表に合流した。
3年ぶりに帰ってきた。久しぶりですごいうれしい。富樫(勇樹)君や(馬場)雄大さんらはずっと一緒にやってきた。そういう選手とやれることを楽しみにしている。
-五輪出場を決めたのはいつか。
(NBAの)シーズンが終わった後、トム・ホーバス監督らがロサンゼルスに来てミーティングをし、そこで話し合って決めた。
-代表に対する思いは。
昨夏のワールドカップ(W杯)は出られなかったが、ずっと試合を見ていた。五輪出場が決まってうれしかったし、また五輪の舞台に出られるのは光栄だ。
-ファンにどんな姿を見せたいか。
東京五輪の時はいい結果が出なかった。この五輪でどれだけ僕らが成長しているかを見せられたらいい。
-ホーバス監督のバスケをどう見ているか。
彼のバスケは僕に合っている。速攻でもオフェンスのところでも僕のオールラウンダーのプレーが発揮しやすい。
-代表はベスト8を目標に掲げている。
初戦のドイツ戦が一番大事だと思う。