【巨人】グリフィン続く〝無援護地獄〟 1試合平均1・3点「投球のテンポもいいし…本当に不思議」

力投で首位・広島打線を封じた巨人・グリフィンだったが…

巨人助っ人左腕の〝謎の無援護力〟にチーム内から疑問の声が上がった。

巨人は29日の広島戦(東京ドーム)に1―2で惜敗。勝率は再び5割に戻った。先発したグリフィン投手(28)が来日2年目で最多となる12奪三振を奪うなど、8回107球2安打1失点の快投を見せたが、打線は相手先発・大瀬良の前に7回までゼロを並べた。

8回に4番手・島内から1点を奪い、左腕の負けを消すのがやっと。同点の9回に守護神・バルドナードが菊池に勝ち越し6号ソロを浴び力尽きた。

阿部監督は好投の左腕を「ナイスピッチングだったし、代え時がちょっと難しいくらい頑張ってくれていた」と称賛した。

今季のグリフィンは7試合に登板し、防御率2・72も2勝2敗と勝ち星が伸びず。それもそのはずで、援護点は7戦でわずか9点と1試合平均1・3点しかない。

チーム内からはそんなグリフィンに同情する声が上がった。球団スタッフは「グリフィンは投球のテンポもいいし、守備の時間が長くなって野手がリズムを崩すこともない。何で援護がないのか本当に不思議」と首をひねった。

援護がないうちに先発投手が調子を崩すケースも多い。グリフィンはこの日の6回には、自らチーム2安打目となる中前打を放ってナインを鼓舞した。「いつかは打線も爆発する。援護を信じてこのまま調子を維持してほしい」と前出の関係者は左腕にエールを送った。

当のグリフィンは勝ち星が伸びない現状に、「個人的には(自分に)勝ちがつくのはいいんだろうけど、チームスポーツで、チームの勝敗が一番大事なこと。自分に勝ちがつくつかないは、個人的には全く気にならない」とあくまで淡々としていた。

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